作成日:2025.07.19 更新日: 2025.07.19
【2025年版】会員管理システム13選を徹底比較|目的別に最適なツールを紹介
会員制サービスを運営する現場では、顧客管理・入退会手続き・請求業務などの煩雑な作業が日常的に発生します。人手不足や属人化によって、業務の正確性や効率に課題を感じる企業も多いのではないでしょうか。
業務負担を軽減しながら、継続率や顧客満足度を高めるには「会員管理システム」の導入が効果的です。
本記事では、事務作業の効率化や集客支援、自社プラットフォーム構築など、目的に合わせて選べる会員管理システムを詳しく解説します。
- ▼この記事でわかること
- 会員管理システムとは?
- 会員管理システムの選び方のポイント
- タイプ別おすすめ会員管理システム【事務作業効率化を重視】
- タイプ別おすすめ会員管理システム【集客強化を重視】
- タイプ別おすすめ会員管理システム【プラットフォーム構築を重視】
- 会員管理システムの主な機能
- 会員管理システムの導入メリット
会員管理を効率化したい方へ
目次
会員管理システムとは?
会員管理システムとは、会員情報や契約、決済、出席状況などを一括で管理できる業務支援ツールです。
紙台帳やエクセルでは対応しきれない煩雑な処理を効率化し、属人化や入力ミスのリスクを軽減します。
現在では、スポーツジムや学習塾、協会、医療機関、NPO法人など、多種多様な業種で活用が進んでいます。
とくに会員制ビジネスでは、入退会管理や会費の徴収、メール配信などを日常的に行う必要があるため、システム導入による効果は大きいです。
会員管理システムの選び方のポイント
会員管理システムの選定を失敗しないためには、業務内容に合う機能が備わっているかを見極めることが重要です。また、セキュリティ体制やサポート品質にも目を向ける必要があります。
ここでは、導入前にチェックすべき3つの観点について詳しく解説します。
- ▼会員管理システムの選び方のポイント
- 自社の業務フローに適合する機能があるか
- セキュリティ対策が万全か
- サポート体制・導入支援は充実しているか
自社の業務フローに適合する機能があるか
システム選定で最優先すべきは、自社の業務フローに対応しているかどうかです。どれだけ多機能でも、使わない機能ばかりでは意味がありません。
たとえば、定期的なイベント開催を行う団体であれば、予約機能や出席管理の操作性が問われます。逆に、継続課金を重視する業種なら、自動請求や未入金フォローの仕組みが不可欠です。
業務に関係するポイントを明確にし、必要な機能が揃っているサービスを選ぶことが基本となります。
セキュリティ対策が万全か
会員管理システムは個人情報の宝庫です。氏名・住所・電話番号だけでなく、決済情報や契約履歴なども扱うため、セキュリティの甘さは大きなリスクとなります。
まず最低限として、通信の暗号化(SSL対応)や、管理画面のパスワード保護は必須条件です。
さらに、二段階認証やアクセス権限の設定が可能かどうかも確認すべき要素です。サービス提供会社がISMS(ISO27001)やプライバシーマークなどの認証を取得していれば、一定の安全基準を満たしていると判断できます。
サーバーが日本国内にあるかどうか、ログ取得や操作履歴の保存体制が整っているかも重要です。
また、情報漏えい時の責任範囲や、個人情報保護法への対応状況が明示されているかも必ずチェックしましょう。
サポート体制・導入支援は充実しているか
どんなに優れたツールでも、導入から運用まで伴走してくれるサポート体制がなければ成果につながりません。とくにシステムに不慣れなスタッフが多い現場では、初期設定や操作研修の有無が重要です。
サポート対応の手段はメールやチャット、電話など多様ですが、受付時間やレスポンスの早さも見極めましょう。深夜や休日の対応が必要な場合には、24時間体制の有無も重要な選定基準です。
タイプ別おすすめ会員管理システム【事務作業効率化を重視】
会員情報の手作業管理に限界を感じているなら、事務作業の自動化に特化したシステムが効果的です。
入退会処理、請求、出欠管理、帳票作成など、時間と手間のかかる業務を効率化することで、スタッフの負担を大きく軽減できます。
ここでは、日々の業務効率化におすすめな会員管理システムを紹介します。
シクミネット
引用元:シクミネット
シクミネットは、会員管理・入金処理・イベント受付・メール配信などを一画面で完結できるサービスです。
管理画面や会員向けマイページは、誰でも使いやすいように直感的に設計されています。そのため、ITスキルに自信がないスタッフや高齢の会員でもスムーズに操作が可能です。
また、会員自身がマイページを利用できない場合でも、管理者が代わりに処理を行える仕組みが整っています。
決済については、クレジットカード決済をはじめ、コンビニ支払い・口座振替・Pay-easyなど、多様な方法に対応している点も魅力です。
さらに、イベント受付の機能も充実しています。セミナーや総会の申し込み受付から参加費の支払い、受付リストの自動作成までを一連の流れで完結できます。
項目 | 内容 |
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サービス名 | シクミネット |
おすすめポイント | 会員情報・会費・イベント・メール配信を一画面で一元管理。直感的UIと代理入力対応あり。多様な決済手段。電話・会員問合せサポート対応。 |
費用 | ・ベーシックプラン:初期198,000円(税込)〜、月額36,960円(税込)〜 ・OB会・同窓会プラン:初期55,000円(税込)〜、月額0円〜 |
サービスURL | https://shikuminet.com/ |
会員管理を効率化したい方へ
月額パンダ
引用元:月額パンダ
月額パンダは、毎月の会費や月謝など、定期的な徴収業務に特化したクラウド型自動集金システムです。初期費用や月額利用料はかからず、利用がある月だけ決済手数料が発生する従量課金モデルになっているため、事業規模に応じて無駄なく運用できます。
管理画面は非常にシンプルで、パソコンでもスマートフォンでも操作しやすい設計です。決済状況の確認、会員リストの閲覧・ダウンロード、未払い者への自動督促メール送信など、運営側が必要とする機能がきれいにまとまっています。
項目 | 内容 |
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サービス名 | 月額パンダ |
おすすめポイント | クレジットカードと口座振替をオンラインで一括管理でき、未回収時はコンビニ払いやPayPay決済でフォロー可能。管理画面で決済状況がひと目で分かり、自動督促やCSV出力による会計ソフト連携にも対応。導入はウェブのみで完結し、最短1週間と迅速。 |
費用 | 初期費用:0円 月額費用:0円(利用した月のみ課金) 決済手数料:売上の3.5%+成功手数料100円/件+消費税。口座登録料500円/件、振替送金料330円/件などが別途発生 |
サービスURL | https://getsugaku-panda.jp/ |
会費ペイ
引用元:会費ペイ
会費ペイは、会費を徴収する各種サービスに対応したクラウド型の会員管理・決済システムです。
フィットネスジムや学習塾、スクール、オンラインコミュニティ、学会など幅広い分野で採用されており、導入実績は10,000件以上にのぼります。
入会申し込みフォームを起点に、会員情報の登録から月額請求、決済通知、未入金者へのリマインド対応まで、すべての処理が自動化されています。
項目 | 内容 |
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サービス名 | 会費ペイ |
おすすめポイント | 入会~請求~催促まで完全自動化。初期・月額費用無料、従量決済課金のみ。決済手段多様、freee・LINE・Akerun連携可能。 |
費用 | 初期費用0円、月額費用0円(従量課金制) |
サービスURL | https://kaihipay.jp/ |
hacomono
引用元:hacomono
hacomonoは、会員管理・予約・決済をはじめ、スクール管理・在庫管理など、リアル店舗や施設の基幹業務を網羅しているサービスです。多様な施設運営機能を一つのプラットフォーム上で提供し、現場の業務効率化を強力に支援します。
入退館管理ではQRコードやスマートロックと連携でき、セルフチェックインにも対応可能です。24時間営業や無人運営も実現できます。
項目 | 内容 |
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サービス名 | hacomono(ハコモノ) |
おすすめポイント | 店舗向け統合クラウドプラットフォーム。会員管理・予約・決済・入退館・物販を一元化。セルフチェックイン対応。LINE・Zoom連携によるコミュニケーション対応。 |
費用 | 初期費用:150,000円(税抜) 月額:35,000円/1店舗(税抜) 各種オプション:クレジットカード決済・口座振替・POS・スクール管理(それぞれ月5,000円〜)など |
サービスURL | https://www.hacomono.jp/ |
Smart Hello
引用元:Smart Hello
Smart Helloは、フィットネスジムやスクール、公共施設など、会員制施設の運営業務を一元化できるクラウド型会員管理システムです。
40年以上にわたる業界経験と、1,400以上の導入実績をもとに、操作性を重視したシステムが提供されています。
とくに、フィットネスクラブやコワーキングスペースなど、複数拠点での運営や施設利用を伴う会員制ビジネスとの相性が高いサービスです。
項目 | 内容 |
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サービス名 | Smart Hello |
おすすめポイント | 月額10,000円〜で導入可。予約・会費・来場管理を一元化。1,400以上施設で実績。無人運営・紙なし対応にも強く、多店舗展開にも対応。 |
費用 | 初期100,000円、月額10,000〜30,000円(税抜)プラン別設定 |
サービスURL | https://www.systemd.co.jp/smart_hello/ |
タイプ別おすすめ会員管理システム【集客強化を重視】
新規会員の獲得やリピート率の向上を図るには、マーケティング機能を備えた会員管理システムの導入が効果的です。
ここでは、集客力の強化を重視した会員管理システムを紹介します。
WebCAS CRM
引用元:WebCAS CRM
WebCAS CRMは、顧客データベースの構築と高度なメールマーケティングを一体化したクラウド型CRMシステムです。会員登録フォームやアンケート機能が標準搭載され、LINE・SMS配信や外部システム連携も可能です。
特定条件に基づくOne‑to‑Oneメール配信やステップメール、Webアンケートによる顧客の声収集ができ、開封率や反応率を高めるコミュニケーション設計に向いています。
項目 | 内容 |
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サービス名 | WebCAS CRM |
おすすめポイント | 高機能メールマーケ。会員登録フォーム・アンケート・ステップ配信・One‑to‑One配信対応。属性/行動ベースのセグメント設計。LINE・SMS・外部連携オプション。 |
費用 | 初期費用:100,000円 月額費用:25,000円〜(DB件数によって変動) |
サービスURL | https://www.webcas.jp/crm/ |
CLUBNET
引用元:CLUBNET
CLUBNETは来店型の会員制ビジネス向けに開発されたクラウド型会員管理システムです。フィットネスジム、スイミングスクール、ヨガスタジオなどの施設運営に最適化された機能を豊富に備えています。
顔認証入館やスマートロック、周辺機器との連携にも対応し、セルフチェックインなどにも活用可能です。
項目 | 内容 |
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サービス名 | CLUBNET(クラブネット) |
おすすめポイント | 多機能統合プラットフォーム。予約・決済・入退館・物販・販促・分析まで対応。顔認証・スマートロック連携。365日電話サポート。国内データセンター採用による高セキュリティ。 |
費用 | 初期費用:約200,000円〜(税別) 月額費用:約30,000円/月~/1店舗(税別) |
サービスURL | https://www.fitcom.co.jp |
STORES 予約
引用元:STORES予約
STORES予約は、業種を問わない高い汎用性と、集客力を強化する機能が両立した予約型クラウドシステムです。無料のフリープランからスタート可能で、月謝や回数券、事前決済にも対応しています。
LINE・Googleカレンダー・Zoomなどとの連携機能が豊富で、ワンストップで集客から運営までを支援できます。管理がかんたんで導入後すぐに活用しやすい点も魅力です。
項目 | 内容 |
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サービス名 | STORES 予約 |
おすすめポイント | 汎用性高い予約クラウド。事前決済・月謝・回数券一括管理。LINEミニアプリ・Zoom・Google連携。無料プランあり。 |
費用 | 初期費用・サポート費用:全プラン0円 月額:フリー0円、スモール9,790円、チーム19,690円、ビジネス28,600円、エンタープライズ66,000円(年契約・税込) |
サービスURL | https://stores.fun/reserve |
COMSBI
引用元:COMSBI
COMSBIは、LINE公式アカウントを活用したCRM・会員管理システムです。
複数店舗にまたがるポイントカード・クーポン・セグメント配信など、マーケティング施策を一括で設計可能です。QRコードで会員登録が完結し、店舗間の購買履歴やクーポン使用状況を横断管理できます。
項目 | 内容 |
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サービス名 | COMSBI(コムスビ) |
おすすめポイント | LINE公式アカウントを拡張したCRMプラットフォーム。QRコード会員登録・デジタル会員証発行。店舗横断ポイント・クーポン管理。詳細セグメント配信・LINEミニアプリ対応。ノーコードで設定可能。 |
費用 | 初期費用:要問い合わせ
月額費用:Start¥5,000〜、Standard¥30,000、Pro¥50,000、Enterprise¥100,000〜(税別) |
サービスURL | https://www.comsbi.com/ |
タイプ別おすすめ会員管理システム【プラットフォーム構築を重視】
サービス提供の基盤となるプラットフォームを自社で構築したい場合、拡張性と柔軟性を兼ね備えた会員管理システムが必要です。
ここでは、自社独自のサービス基盤を構築したい企業におすすめの会員管理システムを紹介します。
スマートコア
引用元:スマートコア
スマートコアは、MRM(Member Relationship Management)の考え方に基づいて構築されたクラウド型の統合会員管理システムです。MRMとは、組織と会員の関係性を縦の階層・横のつながり・外部との連携という三つの視点から構築・管理するアプローチを指します。
これまでに、協会・学術団体・同窓会などを中心に、300件を超える導入実績があります。
また、サポート体制が手厚い点も評価されており、導入時の設定支援に加え、運用中のフォローアップや専用のサポートツールも用意されています。
項目 | 内容 |
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サービス名 | スマートコア |
おすすめポイント | 会員管理と会員制サイト(CMS/SNS)をモジュール構成で構築可能。14,000円(税込15,400円)〜で導入しやすく、機能選択自由。セキュリティ・サポート体制が充実 |
費用 | スタンダードプラン:初期費用0円〜、月額14,000円(税込15,400円)〜 |
サービスURL | https://smartcore.jp/ |
SPIRAL
引用元:SPIRAL
SPIRALは、ローコード開発プラットフォームをベースにしたクラウド型会員管理システムです。会員データベース、ログイン・マイページ、メール配信、アンケート機能などを組み合わせて、自社専用の会員サイトや業務アプリを構築できます。
WordPressなど既存CMSとの連携もスムーズで、「新たに会員機能だけを追加したい」といったニーズにも柔軟に対応できます。
項目 | 内容 |
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サービス名 | SPIRAL(スパイラル) |
おすすめポイント | ローコードで会員サイトや業務アプリ構築。マイページ・フォーム・認証・メール配信・アンケートを柔軟にカスタマイズ可能。CMS・他システム連携対応。金融機関採用の強固なセキュリティ。 |
費用 | 初期費用:110,000円(税込) 月額:55,000円〜(税込) 追加ユーザーやAPI連携は従量課金制 |
サービスURL | https://www.spiral-platform.co.jp/ |
サブスクペイ
引用元:サブスクペイ
サブスクペイは、継続課金型ビジネスに特化したクラウド決済プラットフォームです。
クレジットカードや口座振替、コンビニ決済、銀行振込など複数決済手段に対応し、継続的な課金業務を一括で自動処理できる点が大きな特徴です。自動継続課金に加え、会員データベース機能や請求・債権管理機能も備えており、会員制サービス全体を効率化します。
特に自社サイトで会員登録〜継続課金フローを構築したい場合に有用で、ローコードで会員サイトを作成できる点も魅力です。
項目 | 内容 |
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サービス名 | サブスクペイ |
おすすめポイント | 継続課金自動化プラットフォーム。複数決済手段対応と会員DB・請求・レポート機能統合。自社サイト・更新課金設計のローコード対応。最短5営業日導入。 |
費用 | 初期費用:無料~(要見積り) 月額費用:20,000円〜(要見積り) |
サービスURL | https://www.robotpayment.co.jp/service/payment/ |
MOSH
引用元:MOSH
MOSHは、スマホ一つで予約、決済、顧客管理から会員限定コンテンツまで構築可能なオールインワン型プラットフォームです。予約受付やZoom連携を自動化し、オンライン・オフラインを問わず幅広い業態に対応します。
サブスク機能やクーポン、回数券、デジタルコンテンツ販売、LINE・SNS連携などを活用して、顧客との長期的な関係構築が可能です。
項目 | 内容 |
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サービス名 | MOSH |
おすすめポイント | スマホ予約・決済・Zoom連携・月額サブスク・会員限定コンテンツ・回数券・クーポン・SNS連携などオールインワン対応。会員向けコンテンツ機能も全プラン提供。 |
費用 | 初期費用・月額費用:0円 決済手数料:3.5%+99円/件 |
サービスURL | https://mosh.jp/ |
会員管理システムの主な機能
会員管理システムは、単に会員情報を保存するだけでなく、業務効率化・サービス向上に直結する多彩な機能を備えています。
ここでは、会員管理システムの主な機能を5つ紹介します。
- ▼会員管理システムの主な機能
- 会員情報の一元管理
- 入退会・契約更新など手続きの自動化
- 予約・決済・請求の統合管理
- LINE・メール配信などのマーケティング支援
- LTV分析・継続率レポートなどのデータ活用
会員情報の一元管理
会員管理システムの基本機能として欠かせないのが、情報の一元管理です。氏名や連絡先、契約状況、支払履歴、来館記録などの会員データを一括で管理できるため、業務の正確性と効率が大きく向上します。
従来のエクセル管理や紙台帳では、情報の更新漏れや入力ミスが課題でした。
一元管理が実現すれば、情報は常に最新の状態に保たれ、必要なときにすぐアクセスできます。担当者が変わっても業務の引き継ぎがスムーズになり、会員対応の質も安定します。
入退会・契約更新など手続きの自動化
入退会処理や契約更新は、会員制ビジネスにおける最重要オペレーションの一つです。
入会手続きに関しては、Web上の申込フォームと会員データベースを連動させることで、情報入力から登録までを自動で完了できます。紙の申込書を手入力する必要がなくなり、入力ミスや転記ミスを防げます。
退会処理においても、申請フォームから自動で処理が始まり、契約終了日や未払い分の精算、利用停止などが漏れなく実行されます。退会後のデータも履歴として保管されるため、再入会や問い合わせ時にも迅速に対応可能です。
入退会や契約更新といった手続きを自動化することで、事務工数の削減だけでなく、手続き忘れによるサービストラブルのリスクも最小限に抑えられます。
予約・決済・請求の統合管理
予約・決済・請求を別々のツールで運用していると、情報の連携に手間がかかり、二重入力や確認ミスが起きやすくなります。会員管理システムで予約・決済・請求が一体化されていれば、運営業務は大きく効率化されます。
予約と連動して決済が発生する設計であれば、無断キャンセルや未払いのリスクも抑えられます。
予約・決済・請求を一元管理できる体制を整えることで、会員の利便性を高めるだけでなく、運営側の業務負荷も軽減されます。
LINE・メール配信などのマーケティング支援
会員制サービスにおいて、継続率を高めるためには、適切なタイミングでの情報発信が欠かせません。単に会員情報を管理するだけでなく、コミュニケーション機能を活用することで、利用促進や休眠防止の効果が期待できます。
会員管理システムの中には、LINEやメールといった配信機能を標準搭載しているものが多く、マーケティング支援に直結します。
情報配信と会員情報を同一画面で管理できるシステムであれば、マーケティングの一元化が進み、対応ミスも起きにくくなるためおすすめです。
LTV分析・継続率レポートなどのデータ活用
会員管理システムの導入は、業務効率化だけでなく経営改善にもつながります。
とくに、LTV(顧客生涯価値)や継続率を数値で可視化する分析機能は、会員ビジネスを安定的に成長させるうえで欠かせません。会員制サービスにおいては、施策の成否が継続率やLTVに直接反映されやすいため、PDCAを回すうえでも重要な指標です。
機能面では、CSV出力やBIツール連携に対応しているサービスを選ぶことで、分析対象の拡張や自由度も高まります。
会員管理システムの導入メリット
会員情報の更新、請求書の発行、入金確認、契約更新などの業務をシステムで一元化・自動化することで、運営体制全体が大きく改善されます。
ここでは、会員管理システムを導入することで得られる代表的なメリットを3つの観点から解説します。
- ▼会員管理システムの導入メリット
- 業務負担の軽減とミスの削減
- 顧客満足度と継続率の向上
- 経営指標の可視化と改善
業務負担の軽減とミスの削減
会員管理システムの導入により、日々の業務量が大幅に軽減され、人的ミスも最小限に抑えられます。
煩雑な事務作業を手動で行っている体制では、属人化やエラーが避けられません。情報入力・請求処理・入退会対応といった作業を自動化することで、負担とリスクを同時に解消できます。
紙やエクセルでの運用に限界を感じている場合、会員管理システムの導入がおすすめです。
顧客満足度と継続率の向上
会員管理システムを導入すれば、顧客満足度が高まり、会員の継続率向上にもつながります。利用者一人ひとりに対して、スムーズでストレスのない体験を提供できるようになるからです。
たとえば、予約やキャンセルをマイページから簡単に行える環境が整えば、会員の利便性は格段に向上します。電話やメールでのやり取りが不要になり、24時間いつでも手続きできる点が大きな魅力です。
定期的なリマインド通知やフォローメールの自動配信があれば、退会や未利用のリスクも軽減できます。会員の行動履歴をもとに、誕生日クーポンや個別のお知らせを届けることも可能です。
経営指標の可視化と改善
会員管理システムを活用することで、経営状況を数値で把握できるようになります。業務の属人的な判断に頼らず、売上や継続率、顧客単価などの指標に基づく改善が可能です。
定量的なデータが運営判断の基盤になれば、感覚頼りの運用から脱却できます。会員管理システムは、現場業務だけでなく経営管理の質を高めるためのツールとしても大きな価値があるのです。
会員管理を効率化したい方へ
まとめ:自社に最適な会員管理システムを選ぼう
本記事では、会員管理システムの基本機能から選定ポイント、タイプ別のおすすめサービスまでを体系的に解説しました。
業務効率化や顧客満足度の向上、経営データの可視化など、会員管理システムの導入によって得られるメリットは非常に多いです。
自社の目的に最適化されたシステムを導入することで、会員との関係性が強化され、運営効率・売上・満足度が高まります。
無料トライアルや導入事例を活用して、現場の声を反映させながら比較検討を進めましょう。
会費徴収機能・イベント申込機能・メール配信機能を備えた会員管理システム「シクミネット」を開発・販売するしゅくみねっと株式会社のコラム編集部です。豊富なシステム導入実績に基づいた、会員管理に関する情報を幅広く発信しています。