作成日:2025.06.18 更新日: 2025.06.20
学会向け会員管理システム徹底解説:会員情報・会費・イベント運営を一元管理する方法
現在、多くの学術団体では従来のExcelや紙ベースによる会員管理・会費管理に膨大な手間とミスを抱えています。
会費の振込確認や会員の情報更新作業に追われ、事務作業が滞りがちではありませんか?
そのような課題を抱える学会事務局にこそ、会員管理システムの導入がおすすめです。
本記事では、学会(学術団体)向けの会員管理システムとは何か、導入によって得られる具体的な効果や機能、選定ポイント、運用上の注意点などを実務的視点から詳しく解説します。
実際に導入した団体では「管理業務時間が大幅に削減された」という声が多く、85.3%の導入者が「もっと早く導入しておけばよかった」と答えています。
スマホ対応やクラウド活用を通じて学会運営を大幅に効率化し、会員サービスの向上にもつなげましょう。
まずはお気軽にご相談ください
目次
学会向け会員管理システムとは
学会向け会員管理システムとは、学術団体の会員情報や会費、イベント参加などを一元管理できるクラウド型システムです。
従来は各種データをExcelや紙台帳で管理していた学会でも、これをオンライン化することでデータを集中管理し、情報共有・更新をリアルタイム化できます。
たとえば会員情報はクラウド上で一元管理でき、複数担当者で最新データを共有できるようになります。
また会員自身がマイページから登録情報を確認・更新できる機能を備えているケースが多く、事務局への変更連絡が不要になることで入力ミスや手間が減り、迅速な対応が可能です。
学会運営における各種業務(入退会手続き、会費請求、イベント申込など)をオンラインで完結させるための基盤となるシステムが、学会向け会員管理システムなのです。
学会向け:会員管理システムでできること
学会向け会員管理システムを導入すると、従来分散していた業務が一元化され、事務作業が劇的に効率化します。
会員情報のデータベース化やオンラインでの会員更新、会費請求・決済、イベント運営管理といった主要な機能が利用できるため、事務局の負担が大幅に軽減されるのが特徴です。
以下では主な機能について説明します。
会員情報の一元管理と会員データベース
学会の会員情報をクラウドで一元管理できるため、担当者間でリアルタイムに最新データを共有できます。
これにより紙台帳やバラバラのExcelファイルで起こりがちな「情報が古い」「二重登録」「入力ミス」といった問題が解消されます。
会員ごとの住所・所属・認定資格などの属性を細かくデータベース化し、氏名検索や会費未納者の絞り込みなど柔軟な抽出も可能です。
また多くのシステムでは、会員マイページに会員自身がログインして情報を確認・更新できる機能を提供しています。
例えば東京経営者協会では、「シクミネット」というクラウド型システムで会員管理を行い、会員マイページから登録情報の確認・編集を可能にしています。
スマートフォンにも対応しているシステムが多く、外出先からでも会員マイページにアクセスでき、いつでもどこでも自分の情報を更新できます。
このように、学会向けシステムにより会員情報の更新作業が大幅に軽減され、事務局のミスや手間が減り、情報精度が向上します。
会費・入金管理の効率化
会員管理システムでは、会費請求・入金管理も自動化できます。
年会費や入会費の請求データをシステム上で作成し、マイページで確認ができます。
銀行振込だけでなく、クレジットカードやコンビニ決済、インターネットバンキングなど多様な決済手段に対応しており、会員は好きな方法で支払いが可能です。
特にクレジットカード決済や口座振替など自動決済を導入すると、会費の徴収率向上につながります。
決済情報はシステムに自動で反映されるため、従来のように領収書と入金履歴を照合する手作業(消込)が不要になります。
未入金会員を絞って、事務局が手動でメールを送ることが可能であり、督促業務が大幅に省力化します。
このように会費管理をシステム化することで、人手による確認作業が激減し、事務局は未納者リストの照合や督促漏れの確認といった手間から解放されます。
学会イベント・大会の運営管理
学会主催のセミナーや大会申込も会員管理システム上で実施できます。管理画面で作成した学術イベント(大会、講演会、研修会など)を会員マイページに掲載し、会員はオンラインで参加登録できます。
有料イベントの場合は申込と同時に参加費を決済でき、決済完了状況は即座に管理画面に反映されるため、どの会員が申し込み・支払い済みかを一目で把握できます。
また会場受付ではQRコードを使ったチケット管理ができるものもあり、参加者の名簿作成や受付業務が効率化します。
オンライン講演では、Zoom連携により申込者に自動でWeb会議のURLを配信する機能も提供されており、ハイブリッド開催にも柔軟に対応可能です。
これまで事務局で個別対応していた大会プログラムの制作や出欠確認も、システムで自動化することで手作業を大幅に削減できます。
参加者リストや決済情報が会員情報と紐づくため、財務管理やアンケート集計といった二次分析も容易になります。
会員管理システムの導入をご検討なら
学会向け会員管理システム導入のメリット
会員管理システムを導入する最大のメリットは、事務局業務の効率化とミス削減です。
会員対応(登録・変更・追跡)、会費請求・入金確認、イベント運営を一元管理することで、これらの作業にかかる手間とコストを劇的に抑えられます。
例えば名簿管理はExcel入力に比べて作業時間が激減し、人的ミスも大幅に減少します。
会費徴収では、自動決済と消込省力化により担当者のチェック工数が削減されます。
またメール配信やお知らせ機能を活用すれば、全会員への連絡もワンクリックで完了し、郵送コストの削減につながります。
さらに会員メリットの面では、システム導入により通知や資料がタイムリーに届くようになり、イベント参加や交流が活性化したという声が聞かれます。
非デジタル世代の会員が多い学会でも、スマートフォンやPC経由で会員ページを参照できるようになることで、従来以上の利便性を提供できます。
総じて、会員管理システムは学会事務局の負担を大幅に軽減し、会員サービスを向上させる重要なツールです。
会員管理システム選定のポイント
学会に最適な会員管理システムを選ぶ際は、以下の点を検討しましょう。
- クラウド型 vs オンプレミス型
近年はクラウド型システムが主流です。サーバー管理不要でリモートアクセスしやすく、初期コストを抑えられる利点があります。特別なカスタマイズ要件がない限り、クラウド型の導入がおすすめです。 - 学会特有の機能対応
学会運営には一般企業とは異なる機能が求められるため、選定時には学会向け機能を確認します。たとえば、会員区分ごとの会費設定、非会員(一般参加者)のイベント登録管理、論文投稿・査読管理や学会誌配信といった機能が必要な場合があります。また会費体系や会員ステータス管理は学会ごとに異なるため、会員属性設定が柔軟にできるか確認しましょう。 - 決済機能の充実度
オンライン決済対応は必須です。クレジットカード、コンビニ、銀行振込(Pay-easy)など多様な支払い手段が選べるかをチェックします。導入後は会員からの支払い時の利便性を高め、事務局の消込作業を省力化できるかどうかが重要です。 - 対応デバイス・スマホ対応
事務局だけでなく会員にも配慮し、スマートフォンやタブレットに最適化されているか確認しましょう。外出の多い会員はPCよりもスマホでマイページを閲覧することが多いため、モバイル対応は必須です。 - コストと運用期間
長期間使うことを前提に、初期費用と月額料金を比較検討しましょう。会員数によって月額費用が変動する場合や、カスタマイズ費用の有無もチェックします。少なくとも5年スパンでトータルコストを試算し、「続けられる価格設定か」を確認します。 - サポート体制と実績
導入後のサポート体制も選定の大事なポイントです。システム会社による電話サポートや操作マニュアル、FAQが充実しているか、事務局が問合せ対応で困らないかを確認します。また、他の学会や協会での導入実績が豊富かどうかも目安になります。
これらのポイントを押さえ、自団体の規模や目的に合ったシステムを選びましょう。
まずは現状の課題・目的を明確にし、「何を改善したいか」を整理することが重要です。
導入方法をまずは相談したい企業様向け
導入時の注意点と運用上のポイント
会員管理システムを導入する際は、単にツールを導入すればすぐ解決するわけではありません。
事前準備と運用ルールの整備が成功の鍵です。
まず既存データの移行準備として、重複や誤登録をチェックして会員データをクレンジングします。
Excelや他システムで管理している各種名簿を統合する前にフォーマットを揃え、入力ルールを明確化しましょう。
導入初期は操作に慣れない影響でかえって作業効率が下がることもあり得ます。
そのため、システム導入には長期運用を前提に、慌てず段階的に移行する計画が必要です。
具体的には、旧システムと並行して新システムを試験運用し、問題点を洗い出してから完全移行するなど慎重に進めます。
また、運用ルールと役割分担を決めることも大切です。
会員データの入力・更新権限やワークフローを事前に定め、誰がどの操作を行うかマニュアル化しましょう。
高齢の会員などWeb操作に不慣れな人がいる場合は、事務局側で代行操作できる体制を整え、周知徹底しておくと円滑です。
導入前には会員に対してシステム利用の案内や説明会を実施し、変更への理解を促すことも重要です。連絡手段として電子メールと併せ郵送のお知らせも活用し、「ログイン方法」や「パスワード再発行」などFAQを提示しましょう。
さらに、セキュリティ対策も忘れずに確認します。個人情報を扱う以上、ベンダーのSSL対応やデータバックアップ体制、プライバシーポリシーを確認し、必要に応じて契約書や同意書を整備します。
将来的に保険加入や監査要件に対応できるかも検討材料です。
会員管理システム導入の効果が出るまでには時間がかかるため、導入の必要性とコスト対効果を十分に検討することがポイントです。
学会運営に会員管理システムを活用しよう
学会運営において会員管理システムは「情報の見える化」と「業務の自動化」を両立し、事務局の負担を減らしつつ会員サービスを強化する強力なツールです。
冒頭に挙げたような現場での悩み(Excelの手作業、振込用紙発送・照合の煩雑さ、担当者間の情報共有遅延など)は、システム化によって根本から改善できます。
例えば、事務局が入力する代わりに会員自らマイページで情報を更新できるようになれば、人的ミスが激減し、スタッフはコア業務に集中できます。
費用面では、先述のようにシクミネットの学会向けプランなら初期費用18万円~、月額3.36万円~で導入可能です。
この金額は自動化によって削減できる人件費や郵送費と比較すればコストパフォーマンスが高い投資といえます。
万一、ご要望に応じて初期費用を抑えられるケースやOB会員専用プランもあります。
ぜひこの機会に、学会の運営に会員管理システムを積極的に取り入れてみてください。
会員データベースが整備されれば、イベント集客や継続率向上の戦略も立てやすくなります。情報発信・決済・参加申込などの作業がスマホ一つで完結する未来を実感し、事務局業務を飛躍的に効率化しましょう。
まずは無料相談やデモを利用してシステムの操作感を確認し、学会運営のDX(デジタルトランスフォーメーション)を始めてみてはいかがでしょうか。
本記事を通じて、会員管理システムの導入によって学会事務局の業務がどれほど効率化できるか、具体的にイメージいただけたのではないでしょうか。
もし今、
- Excelや紙での管理に限界を感じている
- 会費徴収やイベント受付の作業負担を軽減したい
- 少人数体制でも正確かつスピーディに運営を回したい
とお考えであれば、会員管理・入金処理・イベント運営を一元管理できるシステムの導入は、確実に業務改善へとつながります。
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会費徴収機能・イベント申込機能・メール配信機能を備えた会員管理システム「シクミネット」を開発・販売するしゅくみねっと株式会社のコラム編集部です。豊富なシステム導入実績に基づいた、会員管理に関する情報を幅広く発信しています。