作成日:2026.03.03 更新日:

顧客管理方法とは?行うメリットやおすすめツールの選び方も紹介

売上を伸ばし続けるためには、自社に合った正しい顧客管理方法を整えることが重要です。

ただしエクセルや紙のノートを使った管理では、記入ミスや情報の共有漏れが起きやすく、大切なデータの紛失リスクも高まります。

そこで本記事では、現状の規模や目的に合わせた最適な顧客管理方法の選び方について、基礎から分かりやすく解説します。

アナログ管理からの切り替え時や、導入すべきおすすめのツールも紹介するので、業務の効率化にお役立てください。

▼この記事でわかること

  • エクセル、紙、システムの3つの管理方法と特徴
  • 手作業での管理に限界が来るタイミングとリスク
  • 自社にぴったりなツールの選び方とおすすめ3選

顧客管理と決済の自動化で効率化を

 

目次

顧客管理とは|代表的な方法3つ

顧客管理とは、顧客の基本情報や購買履歴などを蓄積し、良好な関係を築き続けるための活動のことです。

適切な管理を行うことで、顧客満足度の向上や継続的な売上の拡大が期待できます。

ここでは、多くの企業や店舗で採用されている代表的な3つの管理手法について詳しく解説します。

▼それぞれの管理手法の比較表

管理手法 メリット デメリット
①エクセル・スプレッドシート ・低コストで手軽に始められる
・自社に合わせた自由なカスタマイズが可能
・データ量増加により動作が重くなる
・複数人での編集時におけるミスやセキュリティに懸念
②紙媒体 ・ITツールが苦手でも直感的に扱える
・ネット環境不要でいつでも記録・確認が可能
・特定情報の検索に多大な時間がかかる
・紛失や火災など物理的な消失リスクが高い(バックアップ不可)
③顧客管理システム(CRM等) ・チーム全体での一元管理とリアルタイム共有が可能
・高セキュリティで、マーケティング機能も充実
・導入初期のコストや、継続的な月額費用が発生する

方法①|エクセル・スプレッドシート

エクセルやGoogleスプレッドシートは、多くの企業ですでに導入されており、コストをかけずに手軽に始められる管理手法です。

関数やマクロを駆使すれば、自社の管理項目に合わせた自由度の高いリストを柔軟に作成できます。

特に事業の立ち上げ当初や、管理する顧客数が数百件程度の小規模な段階では、この方法で十分に機能します。

一方で、データ量が増加するとファイルの動作が重くなり、作業効率が低下する点は否めません。

また、複数人で同時に編集すると入力ミスが起きやすく、セキュリティ面でも不安が残る管理手法でもあります。

関連記事:エクセルでの顧客管理の作り方:便利機能や注意点と合わせて解説

方法②|紙媒体

ノートや台帳を使用したアナログな管理は、ITツールに不慣れなスタッフでも直感的に扱える手法です。

インターネット環境やデバイスがない場所でも、ペンさえあれば即座に情報を記録・確認できる利便性があります。

顧客数が少なく、顔なじみの常連客が多い小規模な店舗では、手書きのメモが接客の温かみにつながることもあります。

しかし、膨大なページの中から特定の顧客情報を探し出すには多大な時間を要するため注意が必要です。

また紛失や盗難、火災などによる物理的な消失リスクが非常に高く、データのバックアップも取れないことも注意しましょう。

方法③|顧客管理システム(CRM・会員管理ツール)

顧客管理システム(CRM)は、顧客情報を一元管理し、組織的な活用を目的とした専用ツールです。

基本情報だけでなく、詳細な対応履歴や商談の進捗状況をリアルタイムでチーム全体に共有できます。

高度なセキュリティ機能を備えており、閲覧権限の設定などで情報漏洩のリスクを最小限に抑えられます。

導入初期のコストや月額費用は発生しますが、顧客数が増加してもスムーズな運用が可能です。

データ分析やメール配信などのマーケティング機能も充実しており、蓄積した情報を攻めの営業活動に活かせる管理手法です。

顧客管理を行うメリット

顧客管理を適切に行うことは、単なる事務作業の効率化にとどまらず、企業の収益性を高める重要な投資となります。

ここでは、導入によって得られる具体的な3つのメリットを解説します。

  • 顧客の情報を一元管理できる
  • ターゲットに合わせた戦略立案ができる
  • 顧客との信頼関係を構築できる

メリット①|顧客の情報を一元管理できる

社内で分散している顧客情報を1箇所に集約することで、業務効率が飛躍的に向上します。

担当者しか知らない情報があると、その社員が不在の際に適切な対応ができず、顧客満足度を下げてしまうリスクがあります。

しかし情報を共有化すれば、誰でもスピーディーかつ的確な引き継ぎが可能となるでしょう。

また、重複データの削除や入力ミスの修正も容易になり、常に最新の状態を保てるようになります。

属人化を解消したい場合は、名刺管理やメール履歴も紐付けられるツールを選び、組織全体での情報共有体制を整えることが大切です。

メリット②|ターゲットに合わせた戦略立案ができる

蓄積されたデータを分析することで、感覚や経験に頼らない精度の高いマーケティング施策が実行できます。

購買履歴や属性データを分析することで、「誰に・いつ・何を」提案すべきかが明確になるからです。

また確度の高い顧客層に絞ってアプローチすれば、広告費の無駄を削減しつつ成約率を高められるでしょう。

まずは顧客を優良層や休眠層などにセグメント分けし、それぞれのニーズに合致したキャンペーンを企画することがおすすめです。

▼顧客セグメント別の効果的なキャンペーン例

  • 優良顧客:特別オファーでリピート促進
  • 休眠顧客:カムバックキャンペーンで再訪を促す
  • 新規顧客:ステップメールで信頼関係を構築

メリット③|顧客との信頼関係を構築できる

顧客管理をすることで、一人ひとりの顧客に寄り添った対応が可能になり、長期的な信頼関係(エンゲージメント)を深められます。

過去の問い合わせ内容や好みを把握した上で接客すれば、「自分のことを理解してくれている」という安心感と特別感を与えられるでしょう。

結果として顧客のファン化が進み、LTV(顧客生涯価値)の最大化に繋がります。

購入後のフォロー連絡や誕生日メールなどを自動化し、手間をかけずに継続的な接点を持ち続けることが大切です。

エクセルでの顧客管理方法に限界が来る理由

手軽に始められるエクセル管理ですが、顧客数や事業規模が拡大するにつれて運用に限界が生じてきます。

ここでは、乗り換えを検討すべき具体的な3つの理由を解説します。

  • 理由①|セキュリティのリスクがある
  • 理由②|お金の管理を同時にできない
  • 理由③|顧客自身で情報を更新できない

理由①|セキュリティのリスクがある

エクセルはファイルを簡単にコピーして持ち出せるため、予期せぬ情報漏洩のリスクが極めて高いツールです。

パスワードを設定しても社内で使い回されるケースが多く、誰がいつデータを操作したかのログも残りません。

個人情報保護法の改正に伴い、企業には厳格なデータ管理が求められています。

顧客からの信用を失う前に、アクセス権限を個別のアカウントごとに設定できるセキュリティの高い環境へ移行しましょう。

リスク エクセル管理 システム管理
持ち出し USB等で容易にコピー可能 端末制限などで防止
ログ管理 誰が触ったか不明 操作・閲覧履歴が残る

引用:厚生労働省:個人情報の保護に関する法律

理由②|お金の管理を同時にできない

エクセルでは顧客リストと売上管理が分断されやすく、入金状況や請求履歴をリアルタイムに紐付けるのが困難です。

複雑な関数を組めばある程度は対応できますが、メンテナンスが属人化し、計算ミスの原因にもなります。

請求漏れは、会社のキャッシュフローを悪化させる重大な問題となります。

販売管理機能が付いたシステムを選び、顧客情報と売上データをセットで管理する仕組みを構築することがおすすめです。

理由③|顧客自身で情報を更新できない

エクセル管理では、住所やメールアドレスの変更があった際に顧客自身でデータを書き換えることができません。

電話やメールで連絡を受け、担当者が手動で更新する手間が発生し、タイムラグや入力ミスが起こりやすくなります。

また古い情報のままでは重要な案内が届かず、機会損失を招く恐れがあります。

マイページ機能を持つ会員管理システムを導入し、顧客自身にメンテナンスを任せる運用に変えることがおすすめです。

管理方法 更新フロー リスク
エクセル 顧客連絡→担当者が手入力 入力ミス・反映遅延
システム 顧客がマイページで入力 なし(即時反映)

自社に合った顧客管理方法とは?ツールの選び方

数ある管理ツールの中から自社に最適なものを選ぶには、機能やコストだけでなく、運用のしやすさや安全性考慮する必要があります。

導入後に後悔しないために、必ず確認すべき5つのポイントを紹介します。

  • 選び方①|自社のビジネスとマッチしているか
  • 選び方②|クラウド型かオンプレミス型か
  • 選び方③|複数人でも管理しやすいか
  • 選び方④|顧客情報を常に最新の情報に保てるか
  • 選び方⑤|セキュリティ対策は万全か

選び方①|自社のビジネスとマッチしているか

BtoBとBtoCでは、顧客管理に求められる機能が大きく異なるため、自社の業態に必要な機能が充実しているかを確認しましょう。

たとえば、法人営業(BtoB)であれば、案件の進捗管理や商談履歴の記録機能が重要です。

一方で、一般消費者向け(BtoC)の場合は、会員サイト機能やポイント管理、メール配信などのマーケティング機能が必須となります。

まずは自社の課題を洗い出し、それを解決できる機能が搭載されているかを基準に選定しましょう。

選び方②|クラウド型かオンプレミス型か

システムの提供形態には、インターネット経由で利用する「クラウド型」と、自社サーバーに構築する「オンプレミス型」の2種類があります。

現在は初期費用を抑えられ、導入スピードも早いクラウド型が主流となっています。

予算や社内のインフラ環境に合わせて、最適な形態を選びましょう。

形態 メリット デメリット
クラウド 低コスト・即導入
ネット環境があればどこでも使える
カスタマイズ性
既存機能の範囲内での利用が基本
オンプレミス 自由度・堅牢性
自社専用に独自開発が可能
高コスト
サーバー構築や保守に手間がかかる

顧客管理と決済の自動化で効率化を

 

選び方③|複数人でも管理しやすいか

現場のスタッフが直感的に操作できる画面デザイン(UI)であるかは、定着率を左右する極めて重要な要素です。

多機能すぎて入力項目が多すぎると、現場の負担になり入力漏れが発生する原因となります。

無料トライアルなどがあれば事前に利用し、実際の操作感を複数のスタッフで確認しましょう。

マニュアルを見なくても直感的に使えるシンプルなツールを選ぶことが、運用成功への近道です。

選び方④|顧客情報を常に最新の情報に保てるか

顧客情報は鮮度が命であり、常に最新の状態に更新され続ける仕組みが必要です。

他システムとの連携機能や、顧客自身が情報を更新できる機能があるかを確認しましょう。

Webサイトのフォームから入力された情報が自動でシステムに反映されれば、手入力の手間とミスをゼロにできます。

経理システムや名刺管理ツールとAPI連携できるものを選び、データ更新の自動化を図ることがおすすめです。

選び方⑤|セキュリティ対策は万全か

顧客情報は企業の重要な資産であり、一度でも流出事故を起こせば社会的信用は失墜します。

システム選定時は、機能面だけでなくセキュリティ対策の充実度を厳しくチェックしなければなりません。

通信の暗号化(SSL)や2段階認証はもちろん、運営会社がプライバシーマークやISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)などの第三者認証を取得しているかということも信頼の証となります。

確認項目 チェック観点
認証取得 運営会社がプライバシーマーク(Pマーク)やISMS(ISO27001)などの第三者機関によるセキュリティ認証を取得しているか
ログイン・通信 すべてのデータ通信が暗号化(SSL/TLS)されており、不正アクセスを防ぐ2段階認証(多要素認証)に対応しているか
アクセス制限 許可されたIPアドレスや端末からのみ接続可能で、担当者の役割に応じて細かな閲覧・編集権限を設定できるか
バックアップ 万が一のシステム障害や災害時に備え、データが自動的かつ定期的に安全なサーバーへバックアップされているか

おすすめの顧客管理システム3選

数あるツールの中から、特に実績豊富で機能バランスの優れた3つのシステムを厳選しました。

自社の規模や目的に合わせて比較検討してください。

サービス名 おすすめの対象 特徴
シクミネット 会員制ビジネス(スクール・サロン・コミュニティ) 決済機能と管理機能が一体化
Salesforce 中堅~大手企業 世界シェアNo.1の高い拡張性
Zoho CRM 中小・スタートアップ コスパ最強で導入しやすい

『シクミネット』|会員管理からメール配信まで

シクミネットは、スクールやサロン、各種コミュニティといった会員制ビジネスの管理に最適なクラウド型システムです。

最大の特徴は、データベース機能と決済機能が一つになっている点で、会費の徴収から入金消込までを自動化できます。

Web上での会員マイページ機能も標準装備されており、会員自身が登録情報を更新できるため、事務局の手間を大幅に削減可能です。

イベント申込やメール配信機能も備わっており、これ一つで運営業務のほぼ全てをカバーできます。

エクセル管理からの移行に最適な、低コストで高機能なソリューションといえるでしょう。

項目 内容
ツール名 シクミネット
主な特徴 会員管理・決済・イベント管理の一元化
費用(税込) 初期費用+月額費用:198,000円(税込)〜
URL https://shikuminet.com/

『Salesforce Sales Cloud』|大手企業定番のCRM

Salesforce Sales Cloudは、世界で最も利用されている『Salesforce』が提供する、営業支援(SFA)と顧客管理(CRM)を統合したプラットフォームです。

顧客情報だけでなく、商談の進捗や見込み客の温度感まで詳細に管理・分析できるため、組織的な営業活動を強力にバックアップします。

AIが受注確度を予測する機能や、外部ツールとの連携機能も充実しており、自社の業務に合わせて自由にカスタマイズが可能です。

事業規模が大きく、将来的な拡張性を重視する企業には、間違いなく第一候補となる service です。

※2026年2月時点

項目 内容
ツール名 Salesforce Sales Cloud
主な特徴 高度なカスタマイズ性とAI分析機能
費用(税込) 月額:3,300円~ / 1ユーザー
URL https://www.salesforce.com/jp/products/sales-cloud/

『Zoho CRM』|無料版が充実した多機能ツール

Zoho CRMは、全世界で25万社以上が導入している、コストパフォーマンスに優れたクラウド型CRMです。

初期費用がかからず、月額料金も安価に設定されているため、予算が限られている中小企業やスタートアップでも手軽に導入できます。

電話、メール、SNSなど、あらゆるチャネルでの顧客とのやり取りを一元管理し、対応漏れを防ぐオートメーション機能も搭載されています。

直感的に操作できる画面設計になっており、専門知識がなくてもスムーズに運用を開始できる点が大きな魅力です。
※2026年2月時点

項目 内容
ツール名 Zoho CRM
主な特徴 低コストでマルチチャネル対応
費用(税込) 月額:1,680円~ / 1ユーザー
※無料プランあり
URL https://www.zoho.com/jp/crm/

顧客管理を成功させる方法

顧客管理システムを導入しただけでは、期待した効果を得ることはできません。

現場で正しく活用され、成果に繋げるためには、運用開始前の準備と定着への取り組みが不可欠となります。
ここでは、成功に導くための3つのステップを解説します。

  • 導入の目的とゴールを明確にする
  • 運用ルールを策定し入力項目を決める
  • 社内への定着化とPDCAサイクルを回す

方法①|導入の目的とゴールを明確にする

まずは「なぜ顧客管理を行うのか」という目的を言語化し、社内全体で共有しましょう。

ただ単にツールを導入するだけでは、現場は入力作業が増えるだけの負担と感じてしまい、協力が得られないからです。

具体的には、「リピート率を10%向上させる」「問い合わせ対応時間を半分にする」といった数値目標を設定することがおすすめです。

目指すべきゴールが明確であれば、必要な機能やデータも自然と決まってきます。

経営層と現場が同じ方向を向いて取り組めるよう、プロジェクトの意義を繰り返し伝えましょう。

▼顧客のゴール例

  • リピート率の10%向上
  • 問い合わせ対応時間の50%削減
  • 休眠顧客の掘り起こし件数増加

方法②|運用ルールを策定し入力項目を決める

データの品質を担保するためには、誰がいつ、どのような情報を入力するのかという運用ルールを事前に決めておく必要があります。

入力項目が多すぎると現場の負担になり、必須項目が曖昧だとデータの活用ができなくなるからです。

まずは最低限必要な項目に絞り込み、入力のタイミングや用語の定義をマニュアル化しましょう。

最初は欲張らず、運用が軌道に乗ってから徐々に項目を増やすのが鉄則となります。

現場の声を聞きながら、無理なく続けられるルール作りを心がけることが大切です。

項目 設定のポイント
入力タイミング 商談終了後、当日中など期限を設ける
必須項目 会社名、担当者名、ネクストアクションに絞る
用語定義 「見込みあり」などの判断基準を統一する

方法③|社内への定着化とPDCAサイクルを回す

システム導入後の最大の壁は「現場への定着」であり、これを乗り越えるには継続的な教育と改善活動が欠かせません。
使い方が分からないまま放置されると、システムはただの箱になり下がり、投資が無難になってしまいます。

そのため定期的に勉強会を開催したり、成功事例を共有したりして、使うことのメリットを実感させましょう。

また、入力されたデータを分析し、実際の営業活動に活かして成果が出れば、自然と利用率は向上します。

まずは小さな成功体験を積み重ね、組織全体の文化として根付かせることが大切です。

顧客管理の方法はシステム選びが大切

本記事では、顧客管理の重要性やエクセル管理の限界、そしてシステムの選び方について解説しました。

顧客情報は事業の資産であり、適切に活用することで売上拡大や業務効率化に大きく貢献します。

もし、「高機能なシステムは使いこなせるか不安」「顧客管理と同時にお金のやり取りも自動化したい」とお考えなら、『シクミネット』が最適解となるでしょう。

  • 会員情報の管理と会費決済を一本化
  • 専門知識不要のシンプルな操作性
  • 低コストでスモールスタートが可能

現状の管理方法に課題を感じている方は、ぜひ一度『シクミネット』の資料を手に取り、その利便性を確かめてみてください。

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