作成日:2025.11.11 更新日:
Accessで会員管理をする方法|無料テンプレートも紹介

Accessを使えば、低コストで自社専用の会員管理システムを作成できます。名簿や会費、連絡先などを一元管理でき、検索や集計も自動化可能です。
ただし、複数人での操作やデータ増加には弱く、セキュリティ面にも注意が必要です。小規模なら十分でも、規模拡大時にはクラウド型への移行を検討すべきでしょう。
この記事では、Accessでの会員管理の作り方や無料テンプレート、有料ツールの比較をわかりやすく解説します。この記事を読むことで、自社に最適な会員管理方法を判断できるようになります。
目次
Accessで会員管理を作成する方法

Accessを使えば、専用システムを導入しなくても自社独自の会員管理データベースを構築できます。
データの登録・検索・集計を一元化できるため、Excel管理よりも効率的です。ここでは、Accessで会員管理を作るための基本ステップを紹介します。
- ▼Accessで会員管理を作成する方法
- 1. テーブルを作成して会員情報の項目を設定する
- 2. 入力フォームを作成して登録作業を簡単にする
- 3. クエリを設定して必要な会員情報を抽出する
- 4. レポートを作成して名簿や会費一覧を管理する
1. テーブルを作成して会員情報の項目を設定する
まず最初に行うのが、会員情報を格納する「テーブル」の設計です。会員番号や氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど、管理に必要な項目を定義します。
Accessでは、各項目に「データ型」を設定する必要があり、例えば氏名は「短いテキスト型」、会費や年齢は「数値型」として登録します。
重複を防ぐためには「主キー(Primary Key)」を設定することが重要です。通常、会員番号を主キーに指定することで、同じ会員情報が二重登録されるリスクを防げます。
また、住所や職業などを別テーブルに分けて「リレーションシップ」で紐づけると、整理されたデータベースを維持できます。
2. 入力フォームを作成して登録作業を簡単にする
テーブルを作成したら、次は「フォーム」を使って入力を効率化します。フォームを作成することで、非エンジニアでもミスなくデータを登録できるようになります。
Accessの「フォームウィザード」を使えば、テーブルを選択するだけで自動的に入力画面を生成できます。
例えば、会員情報の登録画面を設けておけば、スタッフが直感的にデータを入力でき、Excelのような手動入力ミスを防げます。さらに、ドロップダウンリストやチェックボックスを活用することで、入力ルールを統一できます。
3. クエリを設定して必要な会員情報を抽出する
クエリとは、必要な情報だけを抽出・分析するための検索機能です。例えば「東京都在住」「会費未納」「有効期限切れ」などの条件を設定すれば、該当する会員を一覧表示できます。
Accessでは「選択クエリ」「集計クエリ」「更新クエリ」など複数の種類があり、用途に応じて使い分けます。特に会員管理では、定期的な更新や会費管理に「更新クエリ」や「削除クエリ」が役立ちます。
クエリを使えば、手作業でのフィルタリングを自動化でき、分析精度も高まります。また、定型的な抽出条件は保存して再利用できるため、毎月の報告業務やメール配信リスト作成にも活用可能です。
4. レポートを作成して名簿や会費一覧を管理する
最後に、データを「レポート」に出力して活用します。Accessのレポート機能を使えば、名簿や会費一覧、入金確認書などを自動生成できます。デザインビューを利用すれば、社内提出用の帳票も整ったフォーマットで印刷可能です。
また、会員属性別の集計(例:地域別、年代別、入会年別など)をグラフ付きで作成することもできます。Excelへのエクスポートにも対応しており、経理部門や現場担当への共有もスムーズです。
Accessで使える会員管理の無料テンプレート

Accessには、会員管理にそのまま使える無料テンプレートが複数用意されています。テンプレートを活用すれば、一から設計せずに短時間で運用を始められます。
ここでは、代表的なテンプレートの特徴と活用例を紹介します。
- ▼Accessで使える会員管理の無料テンプレート
- 連絡先
- 案件管理
- 商談管理
- プロジェクト
- マーケティングプロジェクト
連絡先
「連絡先」テンプレートは、最も基本的な会員管理向けテンプレートです。氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどを登録でき、個人・法人を問わず幅広い用途に対応しています。
登録したデータは一覧形式で閲覧でき、検索やソート機能も標準で備えています。さらに、顧客ごとにメモ欄があり、問い合わせ履歴や対応内容を残すことも可能です。
初めてAccessを利用する場合は、このテンプレートから操作を覚えるのがおすすめです。小規模な団体やNPO、地域サークルなどの名簿管理に最適で、Excelからデータをインポートしてすぐに活用できます。
案件管理
「案件管理」テンプレートは、会員との取引内容や対応履歴を整理したい団体・企業に向いています。会員ごとの案件登録ができ、進捗状況をステータス別に管理できます。
たとえば、入会申込・更新手続き・問い合わせ対応などを「未処理」「対応中」「完了」といった段階で分類し、業務の抜け漏れを防ぐ仕組みを構築できます。
さらに、クエリ機能で「未対応案件のみ抽出」「完了案件の月別集計」などを自動化でき、定期報告にも役立ちます。
商談管理
「商談管理」テンプレートは、営業活動や寄付募集、会員向け販売事業を行う団体に適しています。商談日や担当者、見積金額、進捗状況などを記録でき、営業履歴を体系的に管理可能です。
特にBtoB型の会員制度を運営する場合、企業ごとの関係性を可視化することで、対応の精度を高められます。Accessのレポート機能を使えば、月別の成約率や見込み案件数を自動で算出できます。
プロジェクト
「プロジェクト」テンプレートは、会員組織や社内チームの業務進行を効率化するための管理ツールです。
タスクの進捗、担当者、期日、優先度などを一元的に記録でき、活動全体を俯瞰できます。Accessのフォーム機能を使えば、進行状況を入力するだけで一覧が自動更新されるため、作業漏れの防止にも効果的です。
また、各タスクに関連するメモ欄を設けることで、会議の記録や対応履歴も残せます。たとえば「イベント準備」「ニュースレター発行」「会員特典の更新」などの内部プロジェクトを管理するのに最適です。
マーケティングプロジェクト
「マーケティングプロジェクト」テンプレートは、会員や顧客へのアプローチ活動を管理するためのテンプレートです。販促キャンペーンやメール配信、入会促進イベントなど、外部向け施策の進行状況を一元化できます。
登録項目には「施策名」「担当者」「目標」「進捗率」「開始日・終了日」などがあり、施策ごとの効果を可視化可能です。たとえば「春の新規入会キャンペーン」や「寄付者向けニュースレター配信」などの成果を定量的に把握できます。
Accessで会員管理をするメリット

Accessを活用すれば、専用のシステムを導入せずに自社独自の会員管理環境を構築できます。
ここでは、コスト面・運用面・信頼性・効率性の4つの観点から、その具体的なメリットを解説します。
- ▼Accessで会員管理をするメリット
- 低コストで自社専用の会員管理システムを構築できる
- データを一元管理でき、検索・抽出が簡単にできる
- Excelよりもデータ量に強く、情報の信頼性を保てる
- 帳票や集計を自動で作成できる
低コストで自社専用の会員管理システムを構築できる
Access最大の強みは、初期費用をほとんどかけずに会員管理システムを構築できる点です。Microsoft 365を利用していれば追加費用なしで導入でき、特別な開発環境も不要です。
テンプレートやウィザード機能を使えば、専門知識がなくても数時間で名簿や会費管理を整備できます。自社の業務フローに合わせたカスタマイズも可能で、不要な機能を省いた軽量設計にできる点も魅力です。
データを一元管理でき、検索・抽出が簡単にできる
Accessは、複数の会員情報を一つのデータベースで統合できるため、情報の散在を防げます。会員番号や氏名、支払い履歴、入会日などを一元管理し、検索条件を指定するだけで必要な情報を即座に抽出できます。
特に、複雑な絞り込みや集計を行う「クエリ機能」は強力で、Excelでは難しい多条件検索を自動化できます。例えば、「東京都在住で会費未納の会員」「2024年度に新規入会した会員」など、任意の条件に基づく抽出が容易です。
Excelよりもデータ量に強く、情報の信頼性を保てる
Excelではデータが数万件を超えると動作が重くなり、誤入力やファイル破損のリスクが高まります。一方、Accessは大容量データに対応しており、数十万件規模の会員情報も安定して処理できます。
また、Accessではデータを分割して保存する「正規化」ができるため、重複登録や入力ミスを防ぎ、データの一貫性を保てます。主キー設定により、同一会員の情報が二重登録される心配もありません。
加えて、Accessは自動バックアップやデータ整合性チェックの機能を備えており、情報の信頼性を維持できます。
帳票や集計を自動で作成できる
Accessのレポート機能を使えば、名簿・会費一覧・入金確認書などの帳票を自動生成できます。必要な項目を設定すれば、印刷用フォーマットを一度に出力でき、会計報告や会員総会用資料の作成が効率化します。
また、会員属性別や年度別など、多様な切り口での集計も容易です。グラフやクロス集計を活用すれば、年齢層や地域ごとの傾向を視覚的に把握できます。
Accessで会員管理をするデメリット

Accessは低コストで優れた会員管理ツールですが、運用規模が大きくなると制約も目立ちます。特にデータ共有やセキュリティ、操作の属人化などに課題があり、慎重な運用設計が必要です。
ここでは主なデメリットを解説します。
- ▼Accessで会員管理をするデメリット
- 複数人で同時に操作するとデータが壊れやすい
- データ量が増えると動作が重くなりやすい
- 担当者依存になりやすく、引き継ぎが難しい
- セキュリティ対策を自分で行う必要がある
- モバイルやクラウド連携ができない
- 古いバージョンを利用しているとサポートが受けられなくなる
複数人で同時に操作するとデータが壊れやすい
Accessは基本的に単独ユーザーでの利用を前提としたシステムです。複数人が同時に同じデータベースを編集すると、ファイル競合が起こり、最悪の場合データが破損する恐れがあります。
分割データベース構成(フロントエンドとバックエンドの分離)を導入すればある程度は対応できますが、設定には知識が必要です。
事務局内で複数担当者が同時に会員情報を更新するような運用では、誤上書きや同期エラーが発生しやすく、情報の正確性を保つのが難しくなります。
データ量が増えると動作が重くなりやすい
Accessは中規模データの処理には強いものの、数十万件を超える規模になると動作が遅くなりがちです。特に、画像やPDFなどの添付ファイルを多く保存すると、ファイルサイズが肥大化しパフォーマンスが低下します。
また、古いPC環境や共有フォルダで運用する場合は、データ通信速度がボトルネックとなり、レポート出力に時間がかかることもあります。
定期的にアーカイブ処理を行うなどの工夫が必要ですが、データベース管理の経験がないと運用負担が増します。
担当者依存になりやすく、引き継ぎが難しい
Accessは自由度が高いため、構築者ごとの設計思想が強く反映されます。その結果、マクロやVBAで複雑に作り込まれたデータベースは、担当者が異動・退職した際に引き継ぎが困難になることがあります。
ドキュメント化されていない独自仕様や命名ルールが多いと、他のスタッフが内容を把握できず、運用停止につながるリスクもあります。
特に非エンジニアの担当者が独自に構築した場合は、トラブル対応や修正作業が属人化しやすい点に注意が必要です。
セキュリティ対策を自分で行う必要がある
Accessはクラウド型のような標準セキュリティ機能を持たず、情報保護は利用者自身の管理に委ねられます。ファイルパスワード設定やバックアップ運用、アクセス権の制限を適切に行わなければ、外部漏えいのリスクがあります。
また、Windowsのユーザー管理や社内ネットワーク設定とも連動するため、ITリテラシーが求められます。特に個人情報を扱う会員管理では、暗号化や二重認証などの追加対策を講じることが望まれます。
モバイルやクラウド連携ができない
Accessは基本的にローカル環境で動作するため、スマートフォンやタブレットから直接アクセスできません。クラウド同期機能も標準搭載されておらず、リモート作業や外出先での確認が難しいのが現実です。
SharePointやOneDriveと連携する方法もありますが、動作が不安定で、データ破損のリスクを伴います。
リモートワークやオンライン対応が当たり前になった今、モバイル非対応は大きな課題といえます。
古いバージョンを利用しているとサポートが受けられなくなる
Accessにはサポート期間が存在し、期限は利用しているバージョンごとに異なります。サポート期間が終了すると、サポート対象外となったバージョンに対しては修正プログラムの反映などが行われなくなります。
利用中に不具合が発生した場合でも、サポート対象外であるため修正してもらえないといったケースが発生する可能性があります。また、それを回避するためにAccessのバージョンをあげるなどの対応コストが発生することもあります。
長期的な利用を検討している方は注意が必要です。
Accessでは限界を感じている方へ|おすすめの有料会員管理ツール

Accessは小規模な名簿管理には最適ですが、拠点が増えたり担当者が複数になると、データ共有やセキュリティ管理に限界が出ます。こうした課題を解決するには、クラウド型の有料会員管理ツールがおすすめです。リアルタイム共有や自動集計、オンライン決済など、Accessでは難しい機能を標準で備えています。
ここでは、代表的なクラウド型会員管理ツールを5つご紹介します。
▼代表的なクラウド型会員管理ツール比較表
※気になるサービス名をクリックすると詳細に移動できます
シクミネット|会費管理から入金確認まで自動化できる

引用元:シクミネット
シクミネットは、会員管理・入金処理・イベント受付・メール配信を一画面で完結できるクラウド型会員管理サービスです。
直感的な操作性が特徴で、ITに不慣れなスタッフや高齢の会員でも安心して使えます。管理者が会員の代わりに登録や決済を行える「代理入力」機能も備えており、サポート体制も充実しています。
決済方法はクレジットカードのほか、コンビニ払い・口座振替・Pay-easyなど幅広く対応しています。さらに、イベント受付機能も強化されており、セミナーや総会の申込から参加費決済、受付リスト作成までを自動化できます。
スマートコア|統合型クラウド会員管理プラットフォーム

引用元:スマートコア
スマートコアは、協会・学会・同窓会などで幅広く採用されているクラウド型会員管理システムです。会員制サイトを構築し、情報発信・コミュニケーション・手続きを一元管理できます。
団体のオンライン基盤として活用でき、これまで紙やメールで行っていた事務連絡を効率化します。入会・更新・会費管理・セミナー申込などをWeb上で完結できるため、事務局業務を大幅に削減できます。
モジュール型設計のため、必要な機能だけを自由に組み合わせられる点も魅力です。会員専用ページからのお知らせ配信や掲示板機能も備わり、会員間交流を促進できます。
STORES 予約|予約・会員・月謝を一元管理

引用元:STORES予約
STORES予約は、イベントや講座の運営を効率化したい団体・協会に適したクラウド型予約管理システムです。
無料プランから導入でき、会費・月謝・チケット・回数券などの管理を一元化できます。事前決済にも対応しており、申し込みから入金処理までをワンストップで完結できます。
直感的なUIで専門知識がなくても扱いやすく、導入のハードルが低い点も魅力です。中小規模の教室やカルチャー団体、地域イベントの主催者にも向いています。
MiiT+(ミータス)|会員登録から支払い・イベント運営を自動化

引用元:MiiT+
MiiT+(ミータス)は、イベントやセミナーの運営を効率化するために設計された会員管理ツールです。参加申込から入金確認、当日の受付までをオンラインで一括処理でき、運営担当者の事務負担を大幅に軽減します。
スマートフォンから手軽に申し込める仕組みを備えており、参加者自身が事前決済・領収書発行までを自動で完結できます。イベント当日は、QRコードを提示するだけで受付が完了するため、待ち時間を最小限に抑えられます。
Smart Hello|会員管理+予約・会費請求を一元化

引用元:Smart Hello
Smart Helloは、店舗運営の効率化を目的に開発されたクラウド型会員管理システムです。
フィットネスクラブやコワーキングスペースなど、来場型ビジネスを中心に導入が進んでいます。予約・会費徴収・来場履歴を一元管理でき、利用状況をリアルタイムで把握できます。
複数拠点の一括管理に対応しており、店舗数の増加やフランチャイズ展開にも柔軟に対応可能です。タブレットやスマートフォンからも操作しやすく、現場スタッフの事務負担を軽減します。
Accessの会員管理に関するよくある質問

Accessで会員管理を行う際は、Excelとの違いやテンプレートの入手方法、データ共有の可否、個人情報の取り扱いなど、運用面での疑問を持つ人が多くいます。ここでは、よくある質問を整理して解説します。
- ▼Accessの会員管理に関するよくある質問
- ExcelではなくAccessで会員管理をするメリットは?
- Accessの無料テンプレートはどこから入手できますか?
- Accessで作った会員管理データを共有できますか?
- Accessで個人情報を扱うときの注意点は?
ExcelではなくAccessで会員管理をするメリットは?
Accessは、データを一元的に管理できる「データベースソフト」です。Excelのように表計算を行うツールではないため、情報の整合性と検索性に優れています。
例えば、複数シートで扱う名簿や会費管理を一つのデータベースにまとめ、条件検索や自動集計を行えます。重複登録の防止や、主キー設定によるデータ整合性の維持も可能です。
また、クエリ機能を使えば「地域別」「入会年度別」「未納者リスト」などの抽出も自動化でき、事務効率が大幅に向上します。大量データを扱う場合でも動作が安定しており、信頼性の高い管理が行えます。
Accessの無料テンプレートはどこから入手できますか?
Accessの無料テンプレートは、Microsoft公式サイトまたはAccessの起動画面から直接入手できます。起動時に表示される「テンプレート検索」で「会員」「顧客」「プロジェクト」などと入力すると、利用目的に合ったデータベースを選択可能です。
テンプレートは「連絡先」「案件管理」「商談管理」など複数あり、導入後に自社用にカスタマイズできます。Microsoft 365契約中であれば追加費用なしで利用できる点も利便性が高いです。
Accessで作った会員管理データを共有できますか?
Accessファイル(.accdb)は基本的にローカル運用を前提としており、複数人が同時に編集するとデータ破損のリスクがあります。
共有する場合は「分割データベース構成(バックエンドとフロントエンドの分離)」を設定し、共有サーバー上にバックエンドを配置するのが推奨です。これにより、同時アクセス時の負荷を軽減し、一定の安全性を保てます。
ただし、大人数や複数拠点での運用には不向きであり、ネットワーク遅延による動作不安定も起こり得ます。共有が前提の環境では、Accessよりもクラウド型会員管理システムへの移行を検討する方が現実的です。
Accessで個人情報を扱うときの注意点は?
Accessで個人情報を扱う場合、セキュリティ対策を自ら行う必要があります。ファイルにパスワードを設定し、アクセス権限を制限することが基本です。
また、保存データを暗号化し、外部メディアへのコピー制限を設けることも重要です。Microsoft公式の「暗号化とパスワード保護」機能を活用すれば、情報漏えいのリスクを抑えられます。
さらに、バックアップは定期的に実施し、USBメモリや共有フォルダに無断でコピーしないよう徹底しましょう。
Accessでの会員管理に限界を感じている方へ
まとめ|自社に合った会員管理の方法を選ぼう

本記事では、Accessを活用した会員管理の方法を中心に、無料テンプレートの使い方やクラウド型ツールとの違いを解説しました。Accessは低コストで導入でき、会員情報を一元管理できる点が魅力です。
一方で、複数人での同時操作やセキュリティ面に課題もあります。運用規模が拡大したり、オンライン連携が必要になった場合は、シクミネットやスマートコアなどのクラウド型システムへの移行が有効です。
自社の規模や目的に合った管理方法を選ぶことで、業務効率化と会員サービスの質向上を両立できるでしょう。









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