作成日:2026.01.09 更新日: 2026.01.09

無料の顧客管理システムおすすめ7選|初心者でも即導入できる選び方

顧客管理はエクセルなどでも管理できますが、管理するデータ量が増えるにつれて、必要な情報の検索に時間がかかったり、担当者間での共有漏れが発生したりするなど、業務効率の低下や機会損失を招く恐れがあります。

そこでおすすめなのが、無料の顧客管理システムの活用です。近年では、初期費用や月額料金が不要でありながら、商談管理やマルチデバイス対応など、実務に耐えうる高機能なツールも数多く登場しています。

本記事では、無料で使えるおすすめの顧客管理システム7選とその選び方を解説します。無料版で実現できる範囲と、有料版への切り替えが必要になる境界線を正しく理解することで、リスクを抑えて自社に最適なツールを選定できるようになるでしょう。

メール配信を効率化したい方へ

 

目次

無料で使える顧客管理システムおすすめ7選

実は、無料でも十分に実用的な顧客管理ツールは数多く存在します。

ここでは無料で使えるおすすめの顧客管理システムを7つ紹介します。

サービス名 おすすめの中小企業 おすすめポイント
HubSpotCRM ・営業・マーケティング・サポートを「一元管理」したい企業
・Web集客(インバウンドマーケティング)を強化したい企業
・完全無料で期間制限なし・データ数無制限
・AI(人工知能)による業務自動化
ZohoCRM ・コストを抑えつつ、本格的なSFA(営業支援)を導入したい企業 ・単なる名簿管理にとどまらず、商談管理(SFA)、マーケティングオートメーション(MA)、レポート分析、AIアシスタント(Zia)まで網羅
Stock 過去の情報を探すのに時間を取られている企業 ・チャットのように情報が流れず、顧客や案件ごとに「ノート」を作って整理
・スマホで撮影した写真をボタン一つで保存でき、インターネットがつながらないオフライン環境でも情報の閲覧や編集が可能
Fullfree ・使い慣れたエクセルの計算式や帳票テンプレートをそのまま活用したい企業
・Windows環境が整っている企業
・エクセルの知識がそのまま使える互換性
・電話着信と同時に顧客情報を表示(CTI機能)
・クラウドでのデータ共有が可能
フリーウェイ顧客管理 店舗やオフィス内でのPC作業が中心の企業 ・期間制限なし・1,000データまで完全無料
・なんでも管理できる自由なデータベース
・「フリーウェイ経理Lite(会計)」「フリーウェイ給与計算」「フリーウェイ販売管理」など、同じシリーズの業務ソフトも無料で利用可能
Bitrix24 テレワークや複数拠点で連携する企業 ・CRM(顧客管理)に加え、タスク管理、ウェブサイト作成、コンタクトセンター(電話・メール・SNS連携)、ファイル共有などがこれ一つでそろう
・売るための機能が充実(セールスイネーブルメント)
AmbassadorRelationsTool Zoom、Slack、Trello、Dropboxなどを別々に契約しており、それらを一つにまとめてコストを下げたい企業 ・CRMに加え、タスク管理、ウェブサイト作成、コンタクトセンター(電話・メール連携)、ファイル共有などがこれ一つでそろう
・AIアシスタント「CoPilot」を搭載

それぞれ紹介していきます。

①|HubSpotCRM

引用元:HubSpotCRM

項目 内容
サービス名 HubSpot
費用 ・無料ツール:0円
・Professional:96,000円/月
・Enterprise:432,000円/月
おすすめポイント ・完全無料で期間制限なし・データ数無制限
・AI(人工知能)による業務自動化
おすすめの企業 営業・マーケティングを一体で管理したい中小企業や成長期の企業

HubSpotは、CRM機能を基盤にメール配信やフォーム作成、チャットなどのマーケティング機能まで統合されたクラウド型システムです。事業の成長に合わせてプランを拡張すれば、高度なマーケティングオートメーションや営業支援機能までシームレスに導入可能です。

名簿管理から顧客サポートまでを一つのプラットフォームで完結できるため、部署間の連携を強化し業務効率を最大化します。無料プランでも基本的な会員管理や連絡機能が充実しており、まずはコストをかけずに導入したい中小規模の団体や企業に適しています。

②|ZohoCRM

引用元:ZohoCRM

項目 内容
サービス名 Zoho CRM
費用 ・無料プラン:0円(3ユーザーまで)
・スタンダード:1,680円/月(年払い)
・プロフェッショナル:2,760円/月(年払い)
おすすめポイント ・単なる名簿管理にとどまらず、商談管理(SFA)、マーケティングオートメーション(MA)、レポート分析、AIアシスタント(Zia)まで網羅
おすすめの企業 コストを抑えつつ、本格的なSFA(営業支援)を導入したい企業

Zoho CRMは、名簿管理と営業プロセスを柔軟に統合できる、カスタマイズ性に優れたクラウド型顧客管理システムです。プログラミング不要のドラッグ&ドロップ操作で管理画面や項目を自由に設計できるため、自社の業務フローに合わせた直感的な運用が可能です。

電話・メール・SNSなどの顧客接点や商談履歴を一元管理できるほか、スマートフォンアプリによる外出先からのアクセスにも対応しています。3ユーザーまで永久無料で使えるプランや、月額1,680円からの安価な有料プランへスムーズに移行できるため、コストを抑えながら長期的に利用したい企業におすすめです。

③|Stock

引用元:Stock

項目 内容
サービス名 Stock
費用 永年無料
おすすめポイント ・チャットのように情報が流れず、顧客や案件ごとに「ノート」を作って整理
・スマホで撮影した写真をボタン一つで保存でき、インターネットがつながらないオフライン環境でも情報の閲覧や編集が可能
おすすめの企業 過去の情報を探すのに時間を取られている企業

Stockは、「チームの情報を最も簡単に管理できる」をコンセプトに、余計な機能を削ぎ落としてシンプルさを追求した情報共有ツールです。顧客ごとに「ノート」を作成してテキストや画像を貼り付けるだけの直感的な仕様で、ITツールに不慣れな社員でも説明書なしですぐに使いこなせます。

チャットツールで流れてしまいがちな顧客対応履歴を確実に蓄積でき、スマホアプリを使って現場から手軽に写真や日報を共有することも可能です。スマホやタブレットアプリも完備されており、訪問先で撮影した写真をその場で顧客ノートに保存できるため、建設業や介護、訪問販売など現場仕事が多い業種でも活用しやすいでしょう。

④|Fullfree

引用元:Fullfree

項目 内容
サービス名 Fullfree
費用 ・Fullfree(通常版):無料
・Fullfree PRO(上位版):8,800円(税込・PC1台あたり)
おすすめポイント ・期間制限なし・1,000データまで完全無料
・なんでも管理できる自由なデータベース
・「フリーウェイ経理Lite(会計)」「フリーウェイ給与計算」「フリーウェイ販売管理」など、同じシリーズの業務ソフトも無料で利用可能
おすすめの企業 ・使い慣れたExcelの計算式や帳票テンプレートをそのまま活用したい企業
・Windows環境が整っている企業

Fullfreeは、使い慣れたエクセルの操作感や約100種類の関数をそのまま活用できる、Windowsインストール型の顧客管理システムです。計算式や管理項目を自由に設定できるだけでなく、既存のエクセルテンプレートを帳票として直接利用できるため、今ある資産を無駄にすることなく自社専用のシステムを構築できます。

PCと電話を連携させるCTI機能を備えており、着信と同時に顧客情報をポップアップ表示させることで、スムーズかつ丁寧な電話対応を実現します。一般的なクラウド型CRMでは対応しきれない特殊な業務フローを持つ企業や、電話対応が中心となる店舗・中小企業の業務効率化に最適です。

⑤|フリーウェイ顧客管理

引用元:フリーウェイ顧客管理

項目 内容
サービス名 フリーウェイ顧客管理
費用 有料版(月額 2,980円)
おすすめポイント ・期間制限なし・1,000データまで完全無料
・なんでも管理できる自由なデータベース
・「フリーウェイ経理Lite(会計)」「フリーウェイ給与計算」「フリーウェイ販売管理」など、同じシリーズの業務ソフトも無料で利用可能
おすすめの企業 店舗やオフィス内でのPC作業が中心の企業

フリーウェイ顧客管理は、最大3ユーザーまで無料でデータを共有・編集できる、小規模事業者向けの国産クラウド型顧客管理システムです。管理項目を自由に設定できるため、顧客リストだけでなく在庫管理や社員名簿など、自社の業務に合わせた汎用的なデータベースとして柔軟に活用できます。

Excelからのデータインポート機能により移行もスムーズで、スタートアップや小規模店舗でもコストをかけずに即座に情報共有の仕組みを構築できます。同シリーズの会計・給与計算ソフトと併用することで、バックオフィス業務全体を低コストかつ効率的に運用可能です。

⑥|Bitrix24

引用元:Bitrix24

項目 内容
サービス名 Bitrix24
費用 ・Basic:US$ 61
・Standard:US$ 124
・Professional:US$ 249
・Enterprise:US$ 499〜
おすすめポイント ・CRM(顧客管理)に加え、タスク管理、ウェブサイト作成、コンタクトセンター(電話・メール・SNS連携)、ファイル共有などがこれ一つでそろう
・売るための機能が充実(セールスイネーブルメント)
おすすめの企業 テレワークや複数拠点で連携する企業

Bitrix24は、CRMに加えチャットやビデオ通話、タスク管理などビジネスに必要な機能を網羅した、世界で1,500万社以上が利用するオールインワン型プラットフォームです。ZoomやSlackといった複数のツールを個別に契約する必要がなくなり、コスト削減と業務アプリの一元化を同時に実現します。

見積書作成からオンライン決済、電子署名までを顧客データと連動させて処理できるため、案件発生から入金までの営業プロセスをシステム内で完結させることが可能です。リモートワークや拠点が分散しているチームでも、場所を選ばずに円滑なコミュニケーションと情報共有を行える環境が整います。

⑦|AmbassadorRelationsTool

引用元:AmbassadorRelationsTool

項目 内容
サービス名 AmbassadorRelationsTool
費用 ・クラウドプラン:29,480円
・クラウドBプラン:110,000円
おすすめポイント ・CRMに加え、タスク管理、ウェブサイト作成、コンタクトセンター(電話・メール連携)、ファイル共有などがこれ一つでそろう
・AIアシスタント「CoPilot」を搭載
おすすめの企業 Zoom、Slack、Trello、Dropboxなどを別々に契約しており、それらを一つにまとめてコストを下げたい企業

Ambassador Relations Tool(ART)は、通常は高額なマーケティングオートメーション(MA)機能を初期・月額費用ともに無料で利用できる、リピーター育成に特化した顧客管理システムです。顧客の行動やタイミングに合わせてメールを自動送信するステップメール機能を備えており、手間をかけずに再来店や購入を促す仕組みを構築できます。

無料プランでも最大1万人の顧客登録やRFM分析、NPS計測といった高度な機能が開放されており、優良顧客の抽出からファン化施策までをワンストップで実行可能です。月間PV数などに一定の制限はありますが、コストを抑えて売上アップを目指すBtoC事業者やECサイト運営者に最適なツールです。

無料の顧客管理システムでできること

無料の顧客管理システム(CRM)でも、日々の営業や顧客対応を効率化するための基本機能は一通りそろっています。特に重要なのが、顧客情報の一か所にまとめて管理できる点です。情報の探し直しや共有ミスを減らし、業務スピードと対応品質の底上げにつながります。

ここでは、無料CRMでどこまで実現できるのかを整理し、導入後の具体的な変化を解説します。

▼無料の顧客管理システムでできること

  • ①|顧客情報の一元管理
  • ②|データベースでの顧客情報管理
  • ③|商談・案件管理
  • ④|データの入出力
  • ⑤|レポート分析

ここでは、無料CRMでどこまで実現できるのかを整理し、導入後の具体的な変化を解説します。具体的には以下のポイントについて解説します。

それぞれ確認していきましょう。

①|顧客情報の一元管理

無料の顧客管理システムでは、顧客の基本情報をはじめ、取引履歴や商談記録などを一か所にまとめて管理できます。従来のExcelや個人メモによる管理では、担当者の変更時に情報が抜け落ちたり、「必要な情報がどこにあるのか分からない」といった状況が起こりがちでした。

顧客管理システムを導入すれば、統合データベース上で顧客データと活動履歴を可視化・共有できます。例えば、営業担当者が急に休暇を取った場合でも、別のメンバーが顧客情報や過去のやり取りをすぐに確認できるため、対応が滞る心配はありません。「前回の商談内容」「送付済みの資料」などを探す手間が減り、顧客対応のスピード向上にもつながります。

また、情報を一元管理することで、担当者ごとの対応品質のばらつきも抑えられます。ただし、無料CRMの多くは利用可能なユーザー数やデータ容量に上限が設定されている点には注意が必要です。導入前に制限内容を確認し、自社の規模や運用体制に合ったツールを選びましょう。

②|データベースでの顧客情報管理

顧客管理システムでは、顧客の連絡先や取引履歴、メール・電話などのコミュニケーション履歴を単一のデータベースに統合し、リアルタイムで共有できます。Excelや個人メモによる管理では情報が分散しやすく、担当者ごとの対応ムラや、必要な情報を探し出せないことによる機会損失が起きやすい点が課題でした。

データベースを一元化することで、担当者の異動や退職が発生してもスムーズに引き継ぎが可能となり、業務の属人化リスクを抑えられます。さらに、情報検索にかかる時間が減るため、事務作業の負担が軽減され、生産性向上にも直結します。「A社の前回見積金額は?」といった確認も、データベース検索で数秒で完了します。ただし、無料CRMでは登録できるデータ数や保存容量に上限が設けられている場合があるため、導入前の確認が欠かせません。

③|商談・案件管理

無料の顧客管理システムには、商談の進捗状況や履歴、取引額、成約確度など、案件に関わる情報を一元管理できる商談・案件管理機能が備わっています。案件状況をリアルタイムで把握できるため、優先すべき商談が明確になり、対応漏れや営業機会の損失を防げます。

この機能の大きなメリットは、営業活動の属人化を防ぎ、チーム全体で状況を共有できる点です。例えば、案件ごとに「見積提示」「契約書確認」「クロージング」といったステージを設定すれば、次に何をすべきかが一目で分かります。Excel管理のように進捗が曖昧になる心配もありません。

さらに、マネージャーは案件一覧から停滞している商談をすぐに把握でき、適切なフォローを指示できます。結果として、失注リスクを抑えつつ、営業チーム全体の生産性向上につながります。

④|データの入出力

無料の顧客管理システムでは、既存の顧客リストをCSV形式で一括取り込みできるインポート機能と、システム内のデータをCSVファイルとして出力できるエクスポート機能を利用できます。Excelやスプレッドシートで管理していた顧客情報を、1件ずつ手入力する必要がなく、スムーズにCRMへ移行できます。

データ入出力機能が重要な理由は、これまで蓄積してきたデータを無駄にせず、移行や活用を効率化できる点です。例えば、数百件規模の顧客リストでも、CSVでインポートすれば短時間で登録が完了します。手作業に比べて、作業時間を大幅に削減できます。

また、エクスポート機能を使えば、定期的なデータバックアップや外部ツールでの分析も可能です。「月次で顧客データを保存したい」「別の分析ツールで活用したい」といったニーズにも対応しやすくなります。

⑤|レポート分析

無料の顧客管理システムでは、蓄積された顧客データ、商談データ、活動履歴などを自動で集計し、売上推移、案件の進捗状況、担当者別の成果などをグラフやダッシュボードで視覚的に可視化できます。レポート分析機能は、データに基づいた客観的な視点から営業戦略の立案、課題発見、経営判断を支援するために必須です。

レポート分析が重要な理由は、経営層や管理職が最新のデータに基づいて迅速に意思決定や指示を行えるようになる点です。例えば、「今月の売上が目標に対してどれくらい進んでいるか」「どの担当者がどれだけの案件を抱えているか」といった情報を、ダッシュボードで一目で把握できます。会議のたびにエクセルで集計する手間が不要になり、リアルタイムで状況を確認できます。

営業担当者にとっても、確度の高い見込み客を優先的に把握できるため、生産性向上に直結するでしょう。データに基づいた営業活動により、勘や経験だけに頼らない戦略的なアプローチが可能になります。

無料の顧客管理ツールの選び方

無料の顧客管理ツールは数多くありますが、機能や価格だけで選ぶと、現場で使われず失敗するケースも少なくありません。特に重要なのが、実際に操作する担当者の使いやすさです。

ここでは、無料CRMを選ぶ際に最初に確認すべきポイントを整理し、導入後に定着させるための視点を解説します。

▼無料CRMを選ぶ際に最初に確認すべきポイント

  • ①|操作性がシンプルで扱いやすいか
  • ②|必要な基本機能(顧客情報・対応履歴・売上管理など)がそろっているか
  • ③|会計ソフトや販売管理システムなど、既存ツールと連携できるか
  • ④|自社の業務課題を具体的に解決できるか

それぞれ確認していきましょう。

①|操作性がシンプルで扱いやすいか

顧客管理ツールを選ぶ際、最も重要なのは操作性がシンプルで扱いやすいかどうかです。実際にデータを入力する現場担当者が使いづらいCRMを導入してしまうと、社内に定着しなかったり、かえって非効率化を招いたりする可能性があるため、導入効果を得られません。

操作性が高いシステムは、ITリテラシーの低い従業員でも抵抗なく利用できるため、教育コストを抑え、データ入力の負荷を軽減できます。

導入前には、実際の利用者が操作性を確認できるように、無料トライアル、デモ、または無料プランを利用してUI/UX(ユーザーインターフェース/エクスペリエンス)の使い勝手を確かめましょう。「直感的に操作できるか」「必要な情報にすぐアクセスできるか」を実際に触って判断すれば、導入後の失敗を防げます。

②|必要な基本機能(顧客情報・対応履歴・売上管理など)がそろっているか

顧客管理ツールを選ぶ際は、自社の業務に必要な基本機能がそろっているかを確認する必要があります。CRMの導入が単なる情報整理で終わらず、顧客満足度向上や売上拡大を達成するためには、ツールが提供する機能が自社のニーズに合致しているかが不可欠です。

無料ツールでも、顧客情報の管理、対応履歴の記録、売上管理といった基本機能は標準搭載されています。例えば、営業担当者が「前回いつ訪問したか」「どんな提案をしたか」を確認できる対応履歴機能があれば、訪問のたびに過去の資料を探す手間が省けます。売上管理機能があれば、「どの顧客からいくら売上が上がっているか」を可視化でき、重点顧客の優先順位付けが可能です。

ただし、無料版では一部の機能に制限がかかる場合もあります。導入前に「商談管理機能は使えるか」「レポート出力は可能か」など、自社の業務フローに必要な機能が無料プランに含まれているかをリストアップして確認しましょう。

③|会計ソフトや販売管理システムなど、既存ツールと連携できるか

顧客管理ツールを選ぶ際は、会計ソフトや販売管理システムなど、既存の周辺ツールと連携できるかを必ず確認しましょう。CRMの効果を最大限に引き出すには、単体で完結させず、日常業務で使っているシステムとつなげる視点が欠かせません。

連携機能があれば、営業部門だけでなく、経理や管理部門を含めた業務全体を一貫して管理できます。例えば、商談が成約したタイミングで、請求データが自動的に会計ソフトへ反映される運用を構築できれば、入力作業の削減やミス防止につながり、コスト削減効果も期待できます。

導入前には、自社で利用している会計ソフトや販売管理システムとの連携実績があるかを確認しておくことが重要です。

④|自社の業務課題を具体的に解決できるか

顧客管理ツールを選ぶ際は、自社の業務課題を具体的に解決できるかどうかを基準に判断しましょう。CRMは導入そのものが目的ではなく、情報の散在や業務の属人化、非効率な運用を改善し、売上拡大や顧客満足度向上につなげるための手段です。目的が曖昧なまま導入すると、単なる顧客データの保管場所で終わり、期待した成果を得られません。

重要なのは、自社の課題解決に直結する機能が備わっているかという視点です。あわせて、既存の業務フローに合わせて項目や画面を柔軟に調整できるかも確認が欠かせません。現場の運用に合わないツールでは、定着せず形骸化するリスクが高まる恐れがあります。

一方、課題を明確にしたうえでツールを選定すれば、導入後の活用イメージも描きやすくなるでしょう。「何を改善したいのか」を軸に選ぶ姿勢が、CRM導入の成果を最大化します。

無料と有料の顧客管理システムの違いと制限

無料の顧客管理システムは十分に実用的ですが、導入後に「この機能が使えない」と気づいて後悔しないためにも、無料版の制限を事前に理解しておく必要があります。

ここでは、無料版と有料版の主な違いについて解説します。

▼無料版と有料版の主な違い

  • ①|機能の範囲・豊富さ
  • ②|データ容量と利用者数の制限
  • ③|広告表示の有無
  • ④|セキュリティ機能の差
  • ⑤|カスタマーサポートの手厚さ
  • ⑥|連携・拡張性の違い

それぞれ確認していきましょう。

①|機能の範囲・豊富さ

無料版と有料版の最も大きな違いは、利用できる機能の範囲と豊富さです。無料版はコストが発生しない代わりに、お試しや顧客情報の基本的な整理を目的に設計されているため、利用できる機能が限定されます。

顧客情報の記録や基本的な商談管理は可能ですが、詳細なデータ分析や自動化には制限があります。また、無料版はカスタマイズ性が低く、自社の業務プロセスにシステムを合わせる必要がある点もデメリットです。

一方、有料版では営業支援(SFA)機能、マーケティングオートメーション(MA)機能、AIによる高度な予測や分析など、顧客情報をより価値あるデータに転換するための仕組みが充実しています。自社の業務が拡大し、より高度な分析や自動化が必要になった段階で、有料版への移行を検討するとよいでしょう。

②|データ容量と利用者数の制限

無料版の顧客管理システムには、データ容量や利用できるユーザー数に制限が設けられています。無料CRMを選ぶ際は、現在の利用状況だけでなく、事業拡大後も使い続けられるかという視点が欠かせません。制限を見落とすと、「データが増えて使えなくなる」「想定外のタイミングで有料版へ切り替える必要が生じる」といった事態につながります。

創業直後や小規模チームであれば無料プランでも十分対応できますが、顧客数の増加や営業メンバーの増員に伴い、無料プランの範囲を超えるケースは少なくありません。その場合は、有料プランへのアップグレードが必要になります。

有料版は、より多くのデータやユーザーを想定した設計となっており、事業の成長にも対応できます。導入前に、自社の顧客数や利用予定者数が無料プランの範囲に収まるかを確認し、将来を見据えたコスト計画を立てておくことが重要です。

③|広告表示の有無

無料版の顧客管理システムでは、画面上に広告やベンダーのロゴが表示されることが一般的です。これはサービスを無料で継続するためのビジネスモデルであり、ある程度は仕方のない部分と言えます。

社内だけの利用なら許容範囲かもしれませんが、顧客へのプレゼンや資料作成の場面では、どうしてもノイズになってしまう懸念があります。また、常時表示される広告は、作業の集中力を削いだり、誤クリックを誘発したりする原因にもなるでしょう。

有料プランへ移行すれば、こうした表示は消え、業務に専念できる環境が整います。顧客対応で画面を見せる機会が多い、あるいは対外的な信頼性を重視したいという場合は、有料版への切り替えも検討する価値があるでしょう。

④|セキュリティ機能の差

無料版と有料版では、セキュリティ機能に大きな差があります。CRMに蓄積された情報(個人情報、契約内容、過去の取引実績など)が一度漏洩すると、企業の信頼を失い、法的な罰則(個人情報保護法、GDPRなど)を受ける可能性があるため、厳重な対策が不可欠です。

無料版CRMでも基本的なセキュリティ対策(例:通信の暗号化)は施されているものの、高度な保護機能やカスタマイズ機能が大幅に制限されます。例えば、アクセス権限の細かな設定、二段階認証、IPアドレス制限、監査ログの取得といった機能は、有料版でのみ提供される場合が多いです。

個人情報を大量に扱う企業や、コンプライアンスが厳しい業界(金融、医療、士業など)では、無料版のセキュリティレベルでは不十分な場合があります。自社が扱うデータの機密性や法的要件を考慮し、必要なセキュリティレベルを満たすツールを選びましょう。

⑤|カスタマーサポートの手厚さ

CRM導入直後は操作や設定の不明点が多く、解決が遅れると現場で使われなくなる(定着しない)リスクが高まります。事業を止めないためには、トラブル時の迅速な解決が不可欠です。両者のサポート体制には以下の違いがあります。

▼サポート体制の違い

  • 無料版:自己解決が基本でFAQやマニュアルの参照が中心で、個別の問い合わせには対応していないケースが多い
  • 有料版:有人サポートが充実、専門スタッフによる電話やチャット対応があり、トラブルをリアルタイムで解決できる

社内のITリテラシーに不安がある場合や、スムーズな運用定着を最優先するならば、手厚い有人サポートがある有料版の検討をおすすめします。

⑥|連携・拡張性の違い

外部システムとの「連携機能」や「拡張性」も、無料版と有料版で大きく差が出るポイントです。

無料版でも基本的な連携は可能ですが、高度なAPI連携や自動化には制限が設けられているケースが大半です。

一方、有料版はこれらの制限が解除され、他ツールとシームレスなデータ同期が可能になります。

有料版で連携機能を強化すれば、具体的に以下のメリットが得られます。

▼連携機能を強化するメリット

  • 作業工数の削減:メール配信ツールなどと連動させれば、データを手作業で移すことなく、見込み客リストへ直接アプローチできる
  • 部門間連携の強化:営業・経理・マーケティングの各部門がリアルタイムで同じデータを参照でき、引き継ぎミスがなくなる

すでに会計ソフトやチャットツールなど複数のシステムを導入している企業は、業務全体の効率化を図れる有料版が適しています。

メール配信を効率化したい方へ

有料のおすすめの顧客管理システム3選

無料版で基本的な顧客管理に慣れてきたら、次は有料版への移行を検討するタイミングです。有料版には、より高度な機能やサポート体制が整っており、事業の成長を加速させる力があります。

ここでは、中小企業に特におすすめの有料顧客管理システムを厳選して紹介します。

サービス名 初期費用・月額料金 おすすめの中小企業 主な機能
シクミネット ・初期費用:198,000円(税込)〜
・月額料金:36,960円(税込)〜
・会員・生徒からの集金を行いたい企業
・会員情報の更新が頻繁にある企業
・会員管理・マイページ機能
・決済・入金管理
カイクラ ・初期費用:199,100円~(税込)
・月額費用:34,100円~(税込)
電話対応の品質向上・教育に力を入れたい企業 ・着信時の顧客情報ポップアップ(CTI)
・全通話自動録音・AI文字起こし
・コミュニケーションの一元管理
SalesforceSalesCloud ・初期費用:なし
・月額料金:3,000円〜
AIで営業効率を劇的に上げたい企業 ・営業プロセスの一元管理(SFA)
・高い拡張性とエコシステム

それぞれ確認していきましょう。

引用元:シクミネット

初期費用・月額料金 内容
初期費用・月額料金 ・初期費用::198,000円(税込)〜
・月額料金::36,960円(税込)〜
無料トライアル なし
主な機能 ・会員管理・マイページ機能
・決済・入金管理
このような企業におすすめ ・会員・生徒からの集金を行いたい企業
・会員情報の更新が頻繁にある企業

シクミネットは、会費や月謝の徴収が必要な会員制ビジネス、スクール運営に特化したクラウドシステムです。最大の特徴は、一般的なCRMにはない「決済機能」が標準装備されている点です。通常、経理担当者が通帳と名簿を目視で突き合わせる「消込(けしこみ)作業」は大きな負担ですが、このツールなら完全に自動化されます。

入金状況がリアルタイムで顧客データに反映されるため、未納者への督促もスムーズです。

さらに、以下の機能で事務作業を大幅に削減します。

▼シクミネットの便利機能

  • 会員自身が住所変更などを行えるマイページ機能
  • イベントの申込受付から参加費決済までの一元管理

「顧客管理」と「お金の管理」を一本化できるため、協会や学会、ファンクラブ運営などを行う事業者にとって最強の選択肢となります。

メール配信を効率化したい方へ

引用元:カイクラ

初期費用・月額料金 内容
初期費用・月額料金 ・初期費用:199,100円~(税込)
・月額費用:34,100円~(税込)
無料トライアル 有り
主な機能 ・着信時の顧客情報ポップアップ(CTI)
・全通話自動録音・AI文字起こし
・コミュニケーションの一元管理
このような企業におすすめ 電話対応の品質向上・教育に力を入れたい企業

カイクラは、オフィスにおける電話対応の効率化とトラブル防止に特化した、クラウド型CTIシステムです。多くの企業が抱える「誰からか分からない電話への不安」や「言った言わないのトラブル」を、デジタル技術で解決します。

最大の特徴は、電話が鳴った瞬間にPCやタブレットへ顧客情報を表示する機能です。受話器を取る前に相手が分かるため、新人でも落ち着いた対応が可能になり、担当者への取り次ぎもスムーズに行えます。

例えば、有料版ならではの以下の機能が業務品質を向上させます。

▼カイクラの便利機能

  • 着信時の顧客情報ポップアップ表示
  • 全通話自動録音とAIによる文字起こし
  • 携帯電話番号へのSMS(ショートメッセージ)送信

会話内容が自動で記録・テキスト化されるため、クレーム対応時の事実確認も容易です。また、Salesforceやkintoneなど既存システムとも連携でき、現在の運用を変えずに電話機能だけを強化したい企業にも最適です。

引用元:SalesforceSalesCloud

初期費用・月額料金 内容
初期費用・月額料金 ・初期費用:なし
・月額料金:3,000円〜
無料トライアル 有り
主な機能 ・営業プロセスの一元管理(SFA)
・高い拡張性とエコシステム
このような企業におすすめ AIで営業効率を劇的に上げたい企業

Salesforce Sales Cloudは、単なる管理ツールではなく「売上を最大化する」ための投資として、世界で最も選ばれているSFA(営業支援システム)です。ガートナー社の調査で19年連続リーダーに選出された信頼性は、将来的なシステム移行のリスクを最小限に抑えます。

選ばれる最大の理由は、AI(Agentforce)による「営業活動の自動化」です。例えば、以下のような業務をAIが代行します。

▼AIが代行する業務例

  • 見込み客への追客メール作成や送信
  • 次回アクションの提案や商談のコーチング

人間は商談などのコア業務に集中できるため、生産性が飛躍的に向上します。また、大企業向けと思われがちですが、月額3,000円から使えるプランも用意されています。スモールスタートが可能でありながら、将来的な機能拡張や外部連携も自在なため、企業の成長を支える標準装備として最適です。

無料で使える顧客管理システムに関するよくある質問

無料の顧客管理システムを導入する際、現在管理しているエクセルデータの扱いや、将来的な有料化への対応など、実務面での疑問は尽きません。導入後に「このようなはずではなかった」と後悔しないよう、事前によくある不安を解消しておきましょう。

ここでは、特によく寄せられる質問を整理し解説します。

▼無料で使える顧客管理システムに関するよくある質問

  • Excelから移行する方法は?
  • スマホでも使えますか?
  • 無料版から有料版への移行は簡単ですか?

それぞれ確認していきましょう。

Excelから移行する方法は?

ほとんどのシステムにおいて、CSVインポート機能を使えば簡単に移行可能です。

手作業で一件ずつ入力し直す必要はありません。現在お使いのExcelデータを「CSV形式」で保存し、管理画面からアップロードするだけで作業は完了します。

スマホでも使えますか?

多くのクラウド型CRMは、スマートフォンでの利用に対応しています。

ブラウザ版だけでなく、操作性の高い「専用アプリ」を提供するサービスも増えています。導入前にアプリの有無を確認しておくと良いでしょう。

無料版から有料版への移行は簡単ですか?

同一サービス内でのアップグレードであれば、移行は非常にスムーズです。データベースが共通しているため、面倒なデータ移行作業は一切発生しません。

一方で、全く別の他社システムへ乗り換える場合は、CSVによるデータの書き出しや再登録が必要となり、多大な手間がかかります。将来的な拡張性を見据え、スムーズに上位プランへ移行できるサービスを選びましょう。

まとめ:自社に合った会員管理システムを導入しよう

本記事では、無料で導入できる顧客管理システムの特徴や、事業成長を見据えた有料ツールへの移行について解説しました。

コストを抑えられる無料版は手軽ですが、機能制限やサポート不足が将来的な事業拡大の足かせになる可能性も否定できません。適切なシステムへの投資は、単なる業務効率化にとどまらず、セキュリティ強化や売上拡大に向けた強固な基盤作りへとつながっていくものです。

将来的なデータ移行の手間や機会損失を避けるなら、最初からサポートや拡張性に優れた有料版を検討する価値は十分にあります。まずは今回紹介したツールの無料トライアルや資料請求を行い、自社の課題を解決できるか確かめることから始めてみてはいかがでしょうか。

メール配信を効率化したい方へ

会員管理・決済管理・イベント管理・メルマガ管理

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