作成日:2025.09.05 更新日:
セミナー管理システムおすすめ14選|無料・有料の機能を徹底比較
セミナーを円滑に運営するには、申込管理や決済、顧客データの把握など多くの業務を効率的に進める仕組みが欠かせません。
セミナー管理システムを活用すれば、受付や決済を自動化し、参加者データを一元管理できるため、運営負担を減らしながら質の高いセミナーを提供できます。
本記事では、有料・無料のおすすめセミナー管理システムを比較し、選び方のポイントや導入メリットを紹介します。
目次
- 1 【有料】おすすめのセミナー管理システム10選
- 1.1 シクミネット|会員管理からメルマガ配信まで可能
- 1.2 eventos|申込管理からオンライン配信まで一括対応
- 1.3 Event Cloud Mix|集客・運営・分析をワンストップで実現
- 1.4 イーベ!|受付・決済・入場管理をスムーズに運営
- 1.5 SHANON MARKETING PLATFORM|顧客管理とマーケ施策を統合
- 1.6 CLOUD PASS|QRコードでの受付・入場を効率化
- 1.7 ネクプロ|動画配信と視聴分析を組み合わせて活用
- 1.8 楽らく受付くん|イベント受付と来場者管理を簡単導入
- 1.9 formrun|フォーム作成からデータ管理までノーコードで対応
- 1.10 SPIRAL®|高セキュリティで顧客データと配信を一元管理
- 2 【無料】おすすめのセミナー管理システム4選
- 3 セミナー管理システムを選ぶ際のポイント
- 4 セミナー管理システムを導入するメリット
- 5 まとめ:自社に合ったセミナー管理システムを導入しよう
【有料】おすすめのセミナー管理システム10選
有料のセミナー管理システムは、無料サービスに比べて機能面やサポート体制が充実しており、本格的なセミナー運営を求める企業や団体に適しています。
ここでは、おすすめの有料セミナー管理システムを10種類取り上げ、それぞれの強みを詳しく紹介します。
シクミネット|会員管理からメルマガ配信まで可能
引用元:シクミネット
シクミネットは、会員管理、決済管理、セミナー運営を一体化した国産クラウドシステムです。自治体や協会から企業まで600団体以上が導入しています。
イベント管理機能では、新規イベントの立ち上げや既存イベントの複製に加え、定員設定や会員向け価格の設定、申込フォームの自動生成、参加者リストの管理まで一括で行えます。
さらにオンライン開催にも対応しており、Zoomとの連携によって申込者へ参加用URLを自動送信でき、運営負担を大幅に軽減します。
項目 | 内容 |
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サービス名 | シクミネット |
おすすめポイント | ・会員情報・会費・イベント・メール配信を一画面で一元管理 ・直感的UIと代理入力対応あり ・多様な決済手段 ・電話・会員問合せサポート対応 |
費用 | ベーシックプラン:初期198,000円(税込)〜、月額36,960円(税込)〜 OB会・同窓会プラン:初期55,000円(税込)〜、月額0円〜 |
サービスURL | https://shikuminet.com/ |
eventos|申込管理からオンライン配信まで一括対応
引用元:eventos
eventosは、セミナーなどのイベント管理に特化したプラットフォームで、サイト構築、受付、参加者データ管理、効果測定までを一体的に運用できます。
導入実績は7,000件を超え、大規模なセミナーや研修、オンライン配信、ハイブリッド開催まで幅広い形式に対応しています。
さらに、複数のセミナーをまとめて扱えるポータル機能や、独自ドメイン設定、HTML/CSSによる柔軟なカスタマイズにも対応しており、自社ブランドに合わせたセミナー運営を実現できます。
項目 | 内容 |
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サービス名 | eventos |
おすすめポイント | ・ノーコードでサイト・アプリ作成 ・現場向けQR受付・名刺交換・商談マッチング ・抽選・先着・クーポン対応のチケット販売 ・ライブ配信機能・視聴ログ取得・アーカイブ配信 ・リード収集・顧客分析・CRM連携 |
費用 | ライトプラン:初期60万円・年額120万円~(500~3,000名規模) スタンダード/プレミアム:来場規模に応じて240万~480万円/年 |
サービスURL | https://eventos.tokyo/ |
Event Cloud Mix|集客・運営・分析をワンストップで実現
引用元:Event Cloud Mix
Event Cloud Mixは、TKPが提供するクラウド型セミナー管理システムで、企画段階から当日の受付、開催後のフォローアップまでをワンストップで自動化できます。
100を超える機能を備えており、社内研修や説明会、オンラインセミナー、ハイブリッド型の開催まで幅広い形式に対応可能です。
カレンダー連携やリマインダー、タスク管理により運営チーム間の作業分担や進捗を可視化できます。さらにメール配信、QRコード受付、参加者データや名刺交換履歴もクラウド上で一元管理でき、セミナー運営にかかる負担を大幅に軽減します。
項目 | 内容 |
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サービス名 | Event Cloud Mix(イベントクラウドミックス) |
おすすめポイント | ・事前~事後のワンストップ管理(100+機能) ・QR受付・名刺交換・リマインド配信など現場機能も充実 ・オンライン配信・アーカイブ・ログ取得にも対応 ・ISO27001取得、安全性・可用性に優れる |
費用 | 月額:SSプラン ¥10,780~/S:¥21,780~/M:¥32,780~/L:¥88,000~(税込) 初期費用:無料 |
サービスURL | https://eventcloudmix.com/ |
イーベ!|受付・決済・入場管理をスムーズに運営
引用元:イーベ!
イーベ!は、告知から申込、決済、当日の受付、顧客管理までを一括で支援するクラウド型セミナー管理ツールです。オンライン・オフラインを問わず利用でき、直感的に操作できるUIと豊富な実務機能によって効率的なセミナー運営を実現します。
特にリマインド配信や当日受付をスムーズに行いたい中規模から大規模のセミナー主催者に適しており、参加者体験の向上と運営負荷の軽減を同時に実現できます。
項目 | 内容 |
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サービス名 | イーベ! |
おすすめポイント | ・QRコード受付・フォーム作成・決済連携・メール自動配信・分析機能を標準搭載 ・直感的UIで小規模〜大規模まで対応 ・セキュリティ基盤が強固 |
費用 | 初期費用:55,000円~ 月額:33,000円~66,000円/月(用途・規模に応じた3プラン体制) 30日間無料トライアルあり |
サービスURL | https://www.event-form.jp/ |
SHANON MARKETING PLATFORM|顧客管理とマーケ施策を統合
SHANON MARKETING PLATFORM は、リアル・オンライン・ハイブリッド型のセミナーに対応できるクラウド型管理システムです。申込受付から当日の入場管理、出展社対応、開催後のフォローまでをワンストップで一括管理できます。
参加者や出展企業との資料授受・提出状況をオンラインで確認できるほか、QRコードを活用したスムーズな受付や来場者管理にも対応しています。さらにAPIやCSV出力を利用したCRM・SFAツールとの連携により、セミナー後のリード育成や営業活動に直結するデータ活用が可能です。
項目 | 内容 |
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サービス名 | SHANON MARKETING PLATFORM(シャノン) |
おすすめポイント | ・事前申込~当日受付~アフターフォローまで一元管理可能 ・出展社資料提出・来場者管理をオンラインで効率化 ・QR受付・バーコード・来場通知や制限対応機能 ・CRM/SFA連携+CSV/API出力、マルチフォーマット対応 ・フォーム・メール自動化で運営負担約50%削減 |
費用 | 要問い合わせ(導入要件・規模に応じ個別見積) |
サービスURL | https://www.shanon.co.jp/eventmarketing/ |
CLOUD PASS|QRコードでの受付・入場を効率化
引用元:CLOUD PASS
CLOUD PASSは、セミナーやカンファレンス運営にも活用できる、国産クラウド型のイベント管理システムです。オンライン申込、当日の受付、QRコードによる入場管理までを一元化し、参加者データや収益状況をリアルタイムで可視化できます。
特に座席指定やゾーンごとの管理機能が充実しており、大規模会場を利用したセミナーや分科会付きの学会などにも柔軟に対応可能です。さらに整理券発行や簡易受付機能も備え、研修や説明会など幅広い形式のセミナーに適しています。
項目 | 内容 |
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サービス名 | CLOUD PASS |
おすすめポイント | ・チケット販売・発券・受付を統合管理 ・座席指定や整理券対応など多機能設計 ・リアルタイム売上・来場者可視化 ・ISO取得&API連携・OEM対応 |
費用 | フリープラン:初期/月額 ¥0、発券手数料 ¥200〜/枚 スタンダード:初期/月額 ¥50,000〜、発券 ¥0、決済手数料 4%〜 |
サービスURL | https://cloud-pass.info/event/info/ |
ネクプロ|動画配信と視聴分析を組み合わせて活用
引用元:ネクプロ
ネクプロは、ウェビナーやオンラインセミナーの運営に強みを持つ国産クラウド型システムです。ライブ配信・疑似ライブ配信・オンデマンド配信といった多彩な形式に対応し、目的や規模に合わせた柔軟なセミナー開催が可能です。
参加者はPCやスマートフォンからスムーズに視聴でき、主催者はリアルタイムチャットや投票機能を活用して双方向のコミュニケーションを実現できます。
また、申込管理やリマインドメールの自動送信、アンケート収集、視聴ログの取得など、事前準備から事後フォローまでを一括でサポートします。
項目 | 内容 |
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サービス名 | ネクプロ |
おすすめポイント | ・ウェビナー、動画配信、イベント管理が1つのプラットフォームで完結 ・豊富な配信形式と高度なライブ体験対応 |
費用 | 要問い合わせ |
サービスURL | https://nex-pro.com/ |
楽らく受付くん|イベント受付と来場者管理を簡単導入
引用元:楽らく受付くん
楽らく受付くんは、セミナーや研修向けのクラウド型受付システムです。初期費用は不要で、月額13,000円から導入できます。
基本機能としては、参加者の申込受付や定員管理、リマインドメールの自動送信、来場確認、CSV形式でのデータ出力などを備えており、運営担当者の負担を軽減できます。
小規模から中規模のセミナー主催者を想定した設計ながら、オプション機能を組み合わせることで幅広い運営形態に対応可能です。
項目 | 内容 |
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サービス名 | 楽らく受付くん |
おすすめポイント | ・設置費無料、月額13,000円で開始可能 ・入力チェック・定員管理で申込ミス防止 ・受付完了・リマインドメールの自動送信・CSV出力 ・バックアップでデータ活用が容易 ・オプションで案内Webページ・印刷物にも対応 |
費用 | 初期費用:¥0 月額:¥13,000(税込) 案内Webページオプション:+¥60,000 |
サービスURL | https://wuke.jp/ |
formrun|フォーム作成からデータ管理までノーコードで対応
引用元:formrun
formrunは、ノーコードで高機能な申込フォームを作成できる、日本発のクラウド型サービスです。セミナーや研修の申込管理に強みを持ち、リアルタイム入力補助やEFO機能によって入力の煩雑さを解消し、離脱を防ぐことで申込率の向上を実現します。
また、クレジットカード決済と連動した受付一元化が可能で、参加者の申込から決済、確認通知までを自動化できます。
項目 | 内容 |
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サービス名 | formrun |
おすすめポイント | ・入力補助やEFOで離脱抑制 ・決済連携による申込~受付の一元化 ・カンバン管理で対応状況が視覚化 |
費用 | FREE:¥0(フォーム1・メール10通/月) BEGINNER:¥3,380/月 STARTER:¥12,980/月 PRO:¥25,800/月 |
サービスURL | https://form.run |
SPIRAL®|高セキュリティで顧客データと配信を一元管理
引用元:SPIRAL
SPIRALは、ローコード開発基盤を活用したクラウド型の会員・参加者管理システムです。参加者情報のデータベース化をはじめ、ログイン機能やマイページ作成、メール配信などを自由に組み合わせ、自社のセミナー運営や研修サービスに合わせた専用サイトやアプリを構築できます。
また、WordPressなどの既存CMSとの連携性が高く、既存サイトにセミナー申込や会員限定ページなどの機能を追加する場合にもスムーズに導入可能です。
運営に必要な機能を柔軟に組み合わせられるため、セミナー規模や業態に応じて最適な参加者管理環境を実現できます。
項目 | 内容 |
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サービス名 | SPIRAL®(スパイラル) |
おすすめポイント | ・ローコードで会員サイトや業務アプリ構築 ・マイページ・フォーム・認証・メール配信・アンケートを柔軟にカスタマイズ可能 ・CMS・他システム連携対応 ・金融機関採用の強固なセキュリティ |
費用 | 初期費用:110,000円(税込) 月額:55,000円〜(税込) 追加ユーザーやAPI連携は従量課金制 |
サービスURL | https://www.spiral-platform.co.jp/ |
【無料】おすすめのセミナー管理システム4選
コストを抑えてセミナーを開催したい場合には、無料で使えるセミナー管理システムが有効です。
有料サービスに比べると機能やカスタマイズ性は限定されますが、導入コストゼロで始められるため、まずは試験的にシステムを利用してみたい主催者におすすめです。
ここでは、実用性と手軽さを兼ね備えた無料のセミナー管理システムを4種類紹介します。
Googleフォーム+スプレッドシート|無料で基本管理が可能
引用元:Googleフォーム
Googleフォームとスプレッドシートを組み合わせることで、申込受付から参加者リスト管理までを無料で行えるシンプルな仕組みです。フォームを作成して公開すれば、参加者はオンラインで申込ができ、回答内容は自動的にスプレッドシートに反映されます。
集計・分析もExcel感覚で操作できるため、初めてセミナー管理システムを導入する主催者でも扱いやすいのが特徴です。
また、回答データをもとに自動返信メールや通知を設定することも可能で、基本的なリマインド対応にも活用できます。無料で始められるため、少人数のセミナーや社内勉強会、コミュニティ運営などコストを抑えたい場合に適しています。
ただし、決済機能や高度な分析機能は標準では備わっていないため、本格的な有料セミナーや大規模イベントを運営する際は限界がある点を理解しておく必要があります。
項目 | 内容 |
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サービス名 | Googleフォーム+スプレッドシート |
おすすめポイント | ・完全無料で導入でき、申込フォームと参加者リストを即時作成可能 ・入力内容が自動でスプレッドシートに反映され、集計や管理が容易 |
費用 | 無料 |
サービスURL | Googleフォーム:https://workspace.google.com/intl/ja/products/forms/ |
Peatix|無料イベントなら集客から受付まで対応可能
引用元:Peatix
Peatixは、コミュニティ形成に強みを持つ、グローバル対応のセミナー管理・チケット販売プラットフォームです。参加者はQRコードを用いたスムーズなチェックインが可能で、主催者はデータ分析機能を活用して参加状況や集客効果を把握できます。
小規模から中規模のセミナーや勉強会に適した仕組みを提供しています。
料金体系は明確で、無料セミナーの場合は完全無料で利用できます。低コストで導入できるため、コミュニティ運営や定期開催のセミナー主催者にとって有用な選択肢となるでしょう。
項目 | 内容 |
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サービス名 | Peatix |
おすすめポイント | ・無料イベントは完全無料 ・手数料体系が明快で、QRコード受付・データ分析・リアルタイム管理も可能 |
費用 | 無料チケット:無料 有料チケット:4.9%+99円/枚 Peatix Live:+1.1%+51円/枚(最大6.0%+150円/枚) |
サービスURL | https://peatix.com |
Airリザーブ|無料プランで簡易的な予約管理が可能
引用元:Airリザーブ
Airリザーブは、リクルートが提供する予約管理システムで、セミナーや説明会などのスケジュール管理に活用できます。直感的に操作できる管理画面とシンプルな予約フローが特徴で、参加者の申込からリスト管理までをスムーズに進められます。
無料プランでも基本的な予約受付や日程調整が可能で、初めてセミナー管理システムを導入する主催者にとって使いやすいサービスです。予約状況はリアルタイムで確認でき、ダブルブッキング防止や定員管理にも対応しています。
項目 | 内容 |
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サービス名 | Airリザーブ |
おすすめポイント | ・無料プランで予約受付とスケジュール管理が可能 ・直感的なUIで初めてでも操作しやすい ・定員設定やダブルブッキング防止機能を搭載 |
費用 | フリープラン:0円 ベーシックプラン:月額5,500円(税込) |
サービスURL | https://airreserve.net |
調整さん|日程調整と出欠確認を手軽に共有
引用元:調整さん
調整さんは、無料で利用できる日程調整・出欠管理サービスで、セミナーや勉強会の日程確定を効率化できます。
アカウント登録不要で利用でき、主催者が作成したURLを共有するだけで参加者が候補日程に回答できるシンプルな仕組みです。
直感的な操作性と手軽さが魅力で、短期間で開催が決まるセミナーや社内勉強会など、柔軟にスケジュールを組みたい場合に特に役立ちます。出欠確認や参加者リストも自動で集計されるため、メールや電話での調整に比べて運営負担を大幅に軽減できます。
項目 | 内容 |
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サービス名 | 調整さん |
おすすめポイント | ・アカウント不要、URL共有だけで日程調整が可能 ・出欠確認を自動集計し、リスト化も容易 ・無料で利用でき、社内外のセミナーにすぐ活用可能 |
費用 | 無料 |
サービスURL | https://chouseisan.com |
セミナー管理システムを選ぶ際のポイント
セミナー管理システムは種類や機能が多岐にわたるため、導入前に選定基準を整理することが重要です。開催形態や必要な機能、規模、サポート体制によって最適なサービスは変わります。
ここでは、システム選びで必ず確認すべき4つの視点を解説します。
- ▼セミナー管理システムを選ぶ際のポイント
- 開催形態(オンライン・オフライン・ハイブリッド)への対応
- 必要な機能(申込・決済・メール配信・顧客管理など)の有無
- 参加規模や開催頻度に応じたプラン選択
- サポート体制や導入実績の有無
開催形態(オンライン・オフライン・ハイブリッド)への対応
セミナーはリアル会場型、オンライン型、ハイブリッド型の3パターンで開催されることが一般的です。管理システムによって強みが異なるため、自社の開催形態に合うかを見極める必要があります。
オンライン型に強いシステムでは、ZoomやTeamsとの連携機能、オンデマンド配信や視聴ログ取得に対応しているかが重要です。オフライン型では、QRコード受付や入場管理、座席指定などの機能が運営効率に直結します。
また、ハイブリッド型では両者の機能を兼ね備え、かつリアルタイムでのデータ統合ができるかがポイントです。特に今後はオンラインとオフラインを組み合わせるケースが増えており、複数形式に柔軟に対応できるシステムを選ぶことが将来的な安定運営につながります。
必要な機能(申込・決済・メール配信・顧客管理など)の有無
システムを選ぶ際は、最低限必要な機能を洗い出し、条件を満たせるかを確認することが不可欠です。
例えば、申込フォームの作成や決済連携は基本機能として必須であり、オンライン決済に対応していない場合は追加ツールを利用する手間が発生します。さらに、リマインドメールの自動配信やアンケート収集機能があれば、事務作業を大幅に削減できます。
加えて、参加者データを顧客管理(CRM)に活用できるシステムであれば、マーケティングや営業活動への展開も可能です。
導入段階で「セミナーを効率化するだけで良いのか」「将来的にリード育成や顧客分析に活用したいのか」といった目的を明確にしておくと、必要な機能が整理され、選定を誤るリスクを防げます。
参加規模や開催頻度に応じたプラン選択
セミナーの規模や開催頻度によって最適なプランは大きく変わります。小規模かつ単発の開催であれば無料プランや低価格のシンプルなサービスでも十分ですが、数百人規模の参加者や定期的な開催を予定している場合は、有料システムの導入が望まれます。
特に大規模セミナーでは、複数会場の同時運営や複数イベントを一元管理できるポータル機能、入場時の混雑を防ぐ高速チェックイン機能などが求められます。また、開催頻度が高い場合には、契約期間や従量課金方式によるコストの違いも考慮すべきです。
導入後に費用が膨らまないよう、自社の開催規模と頻度に合わせた柔軟なプラン選択が重要になります。
サポート体制や導入実績の有無
システムの機能が優れていても、トラブル発生時に十分なサポートを受けられなければ安定した運営は難しくなります。電話やチャットでのサポート対応時間、マニュアルやFAQの充実度、初期導入時のサポート有無を確認することが欠かせません。
さらに、同業種での導入実績があるかどうかも大きな判断基準となります。例えば教育機関や大企業での利用実績があれば、信頼性やスケーラビリティの面で安心感があります。
セミナー運営は参加者体験に直結するため、万一のトラブルに迅速に対応できる体制を備えたシステムを選ぶことが、長期的な成功につながります。
セミナー管理システムを導入するメリット
セミナー管理システムを導入する最大の利点は、運営業務を効率化しつつ参加者体験を向上できる点にあります。従来は手作業で行っていた申込受付やリスト管理、決済、メール配信、アンケート集計といった業務を一元化できるため、担当者の負担軽減と精度向上が同時に実現します。
ここでは、具体的なメリットを4つの観点から解説します。
- ▼セミナー管理システムを導入するメリット
- 申込・受付業務の効率化
- 参加者データの一元管理
- 集客とリマインドメールの自動化
- アンケートや満足度調査の簡略化
申込・受付業務の効率化
セミナー管理システムを導入することで、申込から決済、当日の受付までを自動化し、運営業務の負担を大幅に削減できます。
従来はメールやExcelで申込内容を管理することが一般的でしたが、入力作業やミスが多く発生していました。システムを使えば、フォーム作成や決済処理がスムーズに行え、QRコードを利用した入場管理で受付もスピーディーになります。
さらにリマインドメールを自動送信できるため、参加者対応の精度が高まり、主催者はコンテンツ準備に集中できる体制を整えられます。
参加者データの一元管理
管理システムを利用すれば、申込情報や参加履歴、アンケート結果を自動で蓄積し、次回以降の集客や顧客育成に活かせます。
従来の紙やExcelによる管理ではデータの分散や重複が課題でしたが、システム上で統合管理すれば、回数や興味分野ごとに適切なフォロー施策を展開可能です。
さらにCRMやMAツールと連携すれば、マーケティング活動や営業活動のデータ基盤としても活用できます。
集客とリマインドメールの自動化
セミナーの参加率を高めるには、告知から当日までのフォローが欠かせません。管理システムでは、メール配信やリマインド送信を自動化でき、参加忘れや直前キャンセルを防げます。
申込直後に確認メールを送り、開催前には再度リマインドを行うといった流れをシステムが担うことで、運営側の工数は減少し、参加率は向上します。
さらに、属性や参加履歴に応じたターゲティング配信が可能なシステムであれば、集客効果は一層高まります。
アンケートや満足度調査の簡略化
システムを使ったアンケート回収は、回収率向上と迅速な集計を同時に実現します。従来の紙やExcelでは回収が不十分で集計も手間がかかりましたが、管理システムならオンラインで自動送信・収集が可能です。
回答データは即時に集約され、グラフ化や参加者属性との分析も容易です。結果的に、次回のテーマ設定や運営改善を迅速に進められ、継続的にセミナーの質を高められます。
セミナー管理を効率化したい方へ
まとめ:自社に合ったセミナー管理システムを導入しよう
本記事では、セミナー管理システムの有料・無料のおすすめサービスや、選び方のポイント、導入によるメリットを詳しく解説しました。
システムを活用すれば、申込や決済、当日の受付、参加者データ管理までを効率化でき、担当者の業務負担を大幅に軽減できます。また、参加率を高めるリマインド配信や、次回の改善に活かせるアンケート集計など、参加者満足度を向上させる機能も充実しています。
効率的な運営と参加者満足度の向上を同時に実現するために、自社に合ったセミナー管理システムを導入し、次の開催をより成果の出るものにしていきましょう。
会費徴収機能・イベント申込機能・メール配信機能を備えた会員管理システム「シクミネット」を開発・販売するしゅくみねっと株式会社のコラム編集部です。豊富なシステム導入実績に基づいた、会員管理に関する情報を幅広く発信しています。